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2014年1月

2014年1月29日 (水)

本結びファミリー(The Reef Knot Family)(Tue Jun 11, 2013)

本結びファミリー(The Reef Knot Family)(Tue Jun 11, 2013)

Time-stamp: "Fri Jun 14 11:31:55 JST 2013"
(注)結び方の実際は動画で見るのが一番である(百聞は一見に如かず)。ロー プの絡まり具合の図解だけでは、具体的に手指をどう動かしてロープを取り 回せばよいのか分からない。さりとて手指を図解に書き加えると結び目が隠 れてしまう。動画なら手指、手の平、手の甲をどかしたり戻したりして陰に なっているロープの様子を見せてくれる。
ユーチューブ(YouTube、ヨウツベと隠語めかすことがある)を結び方の名前 で検索するといっぱいある。太いロープを使っていて、ゆっくりな動きの動 画が分かりやすい。結び方を頭で覚えるのではなくて、手指に覚え込ませる ことである。
練習のし始めには、頭でイメージしたとおりに身体(手先)が動いてくれなく てイライラする。普段結びの本結びは手指が勝手に動いてくれる。意識しな いと縦結びが出来ないまでに、本結びに慣れきっている。何度も反復練習し たからこそ、途中で考え込むことなく一気に結べるようになったのである。 (注終わり)

本結び(reef/square knot)の結び目をゆるめにしてロープの交差個所(重な り具合)がよく見えるようにする。左右からのロープの交差個所は、横倒し にした「日」の字(二つの正方形を横並びにくっ付けた形)の6つの角に配置 される。

横倒しにした「日」の字の縦画と横画の交点の位置を指定するために、6つ の点に左上を起点にして右回りに#1から#6までの番号を付ける。

本結びにおいて、左からのロープは#6で相手ロープ(右からのロープ)と最初 に交差する。右からのロープは#4で相手ロープ(左からのロープ)と最初に交 差する。

左からのロープは#6→#5→#4→#3→#2→#1を通って左に抜ける。右からの ロープは#4→#5→#6→#1→#2→#3を通って右に抜ける。左右からのロープ二 本は、これら6点で互いに相手ロープと交差する。なお、本結びグループ四 つのどれもで、片方のロープが自分自身と交差することはない。

 reef knot
 or               left end <-1--2--3-> right end
 granny knot                 |  !  |
               left rope ----6--5--4---- right rope

なお、感嘆符(!)の位置をロープは通らない(それは、横倒しの「日」の字を イメージさせる目印であるにすぎない)。また、不等号は左右からのロープ の末端を表す。

ゆるめにした結び目のロープの交差個所が四角形(長方形)に並ぶことから、 本結びを英語でsquare knot(四角結び)と呼ぶのかもしれない。

「本結び」の二本のロープが互いに交差する6点において、左右からのロー プのどちらが上(紙面の表)で、どちらが下(紙面の裏)になるかを見る。「 日」の字の真ん中の横画の両端二点(#5と#2)では、左右からのロープの上下 (重なり)関係が同じになる。左からのロープが右からのロープの下(#5)を 通っておれば、折り返して左に帰る際の横画の他端(#2)でも同じように右か らのロープの下を通る。

reef knotにおいて左ロープは、右ロープに対して
#6(上)→#5(下)→#4(上)→#3(上)→#2(下)→#1(上) または
#6(下)→#5(上)→#4(下)→#3(下)→#2(上)→#1(下) を通る。

注意すべきは、左からのロープが#5と#2において右からのロープの上を通る パターンもあることである。上記二つの二番目がその場合になる。

なお、「日」の字の中央でない横画の両端二点(#1-#6及び#3-#4)でのロープ の重なり方の上下は一致する。

つまり、「本結び」では「日」の字の三本の横画の両端二点(#1-#6と#3-#4 及び#2-#5)でのロープの重なりの上下は同じになる。

縦結び(granny knot)では、左ロープが折り返す#4と#3においても、ロープ の交差の上下が変わる。#6→#5→#4で上下が交互になったうえに、#4→#3で も交互になる。結局のところ#6→#5→#4→#3→#2→#1を一周するときに、隣 りの点どうしの間で必ずロープの上下が反転する。右ロープが折り返す#6と #1でも反転するから#4→#5→#6→#1→#2→#3を巡るときも隣りどうしで反転 する。

つまり、granny knotにおいて左ロープは、右ロープに対して
#6(上)→#5(下)→#4(上)→#3(下)→#2(上)→#1(下) または
#6(下)→#5(上)→#4(下)→#3(上)→#2(下)→#1(上) を通る。

本結び(reef/square knot)や縦結び(granny knot)に似ているが、二つの ロープの最初の交差点が「日」の字の対角線上の二点になる結び方がある。 本結びにおいてロープの最初の交差が対角二点になる結びを泥棒結び(thief knot)という。また、縦結びロープの最初の交差が対角二点になると女盗( じょとう)結び(grief knot)と呼ばれる。

grief=granny+thiefは、カバン語と呼ばれ、二語を合成して一語にしたも のである。granny(お婆ちゃん)とthief(泥棒)の合いの子である。なお、普 通の英単語としてのgriefには「悲しみ、悲嘆」の意味がある。

(注)grief knotを「女盗結び」と呼ぶのは私が思い付いた名前である。その まま「悲嘆結び」としたのがよいのかもしれない。ゆるく結んだ女盗結び (grief knot)は、左右のロープを引っ張るだけで簡単に結びが解けてしま う。そのため手品師の結びと呼ばれることがある。二本のロープを悲嘆結び でつないでいると頼みの綱がほどけて悲嘆に暮れるという意味を込めること ができる。(注終わり)
 thief knot
 or               left end <-1--2--3---- right rope
 grief knot                  |  !  |
               left rope ----6--5--4-> right end

左からのロープは#6→#5→#4→#3→#2→#1を通り、右からのロープは#3→#2 →#1→#6→#5→#4を通る。

thief knotにおいて左ロープは、右ロープに対して
#6(上)→#5(下)→#4(上)→#3(上)→#2(下)→#1(上) または
#6(下)→#5(上)→#4(下)→#3(下)→#2(上)→#1(下) を通る。

#1-#6と#2-#5と#3-#4のそれぞれ二点で左右からのロープの上下が一致する。

grief knotにおいて左ロープは、右ロープに対して
#6(上)→#5(下)→#4(上)→#3(下)→#2(上)→#1(下) または
#6(下)→#5(上)→#4(下)→#3(上)→#2(下)→#1(上) を通る。

grief knotを一回りするときは、左右からのロープの上下が規則正しく交互にな る。

本結び(reef/square knot)、縦結び(granny knot)、泥棒結び(thief knot)、女盗(じょとう)結び(grief knot)の四つは一つの本結びグループ (The Reef Knot Family)にまとめられる。これら四つの結び方を見分けるに は上記のロープの交差の様子を見ることが役にたつ。また、これら四つを同 じスタイルで結ぶためのロープの取り回し方を憶えるにも便利である。

このことは次の記事から知った。日本語サイトで解決しないことが英語サイ トで明らかになることは多々ある。分からないときは英語サイトを読むこと である。ツーカーで理解できるほどの英語力を持たないので隔靴掻痒(靴の 上から痒いところを掻く)がしょっちゅうである。

The reef knot or square knot is notably dangerous if misused. The square knot or reef knot should only be used as a binding knot where it lies tightly against the surface of that which it binds and cannot move. (unquoted)

英語版Wikipediaの四つの結びのそれぞれのページには、Related Knotsとし て他の三つを含めた四つの結びの図解が並べられている。これを見ると四つ の結びの違いが一目瞭然である。どうやって実現(結ぶ)できるかは分からな いにしても、四つが互いに似通っており、一つのグループとして扱うことが 自然(当然)だなと納得できる。

ロープの取り回しには右手を主に使い、左手はもう一方のロープを保持する (動きが少ない)ことに使う。どちらかというと右利きの人にやりやすい手順 とする。筋金入りの頑固な左利きでないかぎり右利き向けな手順で練習する のがよい。左右を逆向け(裏返し)にして左利き向けに翻訳しようとすると頭 がコンガラかる。そのままを、すんなり真似るほうが得てして(たいてい)早 い。

左からのロープの末端を折り返してロープの末端とその途中(#6と#1)を左手 の親指から中指でつまむ。ロープ末端が手前(または下)になるか、反対に向 こう(または上)にするかは自由である。

#6から左のロープが入る。#6→#5→#4→#3→#2→#1に折り返して#1と#6を左 手の人差し指から中指でつまむ。このとき折り返しの中に横倒しの「日」の 字があるとイメージする。

次に、右からのロープを「U」字の中を通す。紙面の表から裏へ通すか、ま たは裏から表を通すの二通りがある。向こう側(紙面裏)から手前側(紙面表) に通すほうがやりやすい気がする(他の手順でつくった結び目と比べるとき は両方を試してみる必要がある)。

                           <-1--2--3
                                   |   <---- right rope
               left rope ----6--5--4

右ロープの末端を左手の「U」の字に裏から表に通すと#5(または#2)の上を 通して#6(または#1)の下にくぐらせることになる。左ロープの長手側である #5の上を通したら、次は#6の下を通す順番になる。右ロープが#6を通ったら 次は#1に進む。

右ロープを#6から#1に進めるときに、reef knotになるか、またはgranny knotになるかが分かれる。どちらになるかは#6の次の通過点#1において上下 どちらを通すかで決まる。#6と#1で上下が同じならreef knotになる。上下 を交互にするとgranny knotになる。

右ロープの末端を左手の「U」の字に裏から表に通して、左ロープの末端側 #2の上を通すことから始めるとthief knotまたはgrief knotになる。#1と #6で同じ側(上下)を通せばthief knotになる。上下交互に通せばgrief knot になる。

縦結び(granny knot)は本結び(reef/square knot)の失敗と位置付けられる ことが多い。縦結びには「結び目が締まりにくくて解きにくい」という傾向 がある。ゆるい縦結びにおいて、ロープの末端どうしを引っ張ると結び目が ズルズル動いてしまう。何かに巻き付けたロープをその何かの表面に密着す るようピンと張るには便利といえる。なお、縦結びをキツく締めるとホドき にくい。外科手術の縫合では増し締めできることを利点として縦結びが使わ れることがあるらしい。

縦結び(granny knot)に似ているが、ロープの結び目の四角形からの出入り が対角線になっている女盗結び(grief knot、悲嘆結び)はwhatnotとも呼ば れる。whatnotは「その他大勢」とか「訳の分からない種々雑多なもの」な どの意味がある。grief knotとは、どうしようもない中途半端で危険な結び 方とされている。なにしろ「手品師の結び方」と呼ばれるほどに、場合に よってはほどけやすい。結び付けたい人にとっては悲嘆に暮れることになる 悲嘆結びである。

しかし、我が日本国ではgrief knotを、俵結び、垣根結び、いぼ結び、はえ がしら(蠅頭)や(園芸)男結びと呼び、園芸とか土木方面ではよく使われる。 ただし、二本あるいは一本のロープの末端どうしを結ぶのではなくて、ロー プの末端とそれにつながるロープの途中との間で結び目をつくることが多 い。長くつながるロープの方を出来るだけ動かさない(引っ張るとかループ を作ることはする)ようにして、短い末端側を主に取り回して結び目をつく る。

(注)本結びを単に「男結び」と呼ぶと他の結び方と取り違えやすい。俵結び を「(園芸)男結び」と呼び、本結びは「(外科)男結び」と呼ぶことにする。 なお、垣根結びは竹垣の交差箇所に巻き付けた麻紐(藁縄)を何回か巻き付け た紐の全部の下を潜らすことが多い。そうすることでロープの末端側を引っ 張っらなくてすみ、締め付けがいくぶん楽になる。チョット見は違うけれど 結び目をつくる手順は同じである。(注終わり)

もちろん俵結びでロープの末端どうしを結び合わせることもできるが、練習 を積まないと結び方を間違えて(分からなくなって→悲嘆)うろたえることが ある。俵結びのよいところは、何かに巻き付けたロープの張力を保ったまま (ロープを何かの表面に密着させたまま)で結ぶのによい。縦結びと、ロープ の絡み方がほぼ一緒だから、ロープの末端どうしを引っ張ることでループを いくらか縮める(締める)ことができる。ループが締まったら結び目を掴んで ロープの末端の一方ずつを引っ張ると結び目がキツくなる。そして、キツく 結んだ縦結びが、ほどきにくいことも俵結びで同様である。

「馬鹿と鋏(はさみ)は使いよう」である。馬鹿なほどにゆるみやすいとされ るgrief knotであっても使い方しだいでは役にたつ。馬鹿は物覚えが悪い が、いったん覚えたら(くだらないことを)何時までもよく覚えている。短所 も見方を変えれば長所になる。長所も裏返せば短所になってしまう。英語圏 では使われてなくても日本では便利重宝に使っている。いぼ結びが役にたた ない結び方であったなら、とっくの昔に捨たれているはずである。

(注)英語サイトでibo knotとかotoko musubiとして紹介するサイトがある。 日本式庭園の竹垣の結び目の記事がある。grief knotとの関係には触れてい ない。日本の庭師が使う独特な結び方という扱いである。色々な結び方の、 手順を解説するサイトではないから、説明はアッサリしている。(注終わり)

俵結びと悲嘆結びが同じ結び方と聞いても半信半疑であった。二本(二組)の ロープを用意して両方の結び方をしてみる。ロープの取り回し方によって は、二本のロープの交差個所の上下が逆転する。何度も繰り返してようやく 一致する場合を見つけることができた。自分で実際に結んで確かめるしか方 法がなかった。

grief knotが、ほんとうに使えない結び方であったなら俵結びとか垣根結び といった使われるシーンをイメージできる名前はつかない。さいわいなこと に「クソ結び」ではない。もっとも英語名のwhatnotには十把一絡げ(じゅっ ぱひとからげ)なニュアンスがある。論外な結び方という扱いである。

米俵は実用品から美術工芸品に祭り上げられてしまったので、俵結びの名前 は通じにくい。米俵形に握ったオムスビ(握り飯)をイメージされる。垣根結 びとか、土木での、いぼ結びの現役は終わることがない(永遠に不滅です)。

俵結び(いぼ結び)は日本サイトにしか解説がない。逆に英語サイトのgrief knotは俵結びについてふれない。日本語サイトには日本独自の結び方である と紹介されている。俵結び(いぼ結び)の英語名を挙げているサイトは次の一 個所しかない。たしかに結び方の手順は日本独特のものである。しかし、 ロープの結び目(ロープの絡まり具合)としてみると俵結び(いぼ結び)と悲嘆 結び(女盗結び)(grief knot)は同じものである。

The Reef Knot Familyの四つの結び方は、大きい張力のかかるロープどうし を結び付けることには向いてない。張力に強いのは、もやい結び(bowline knot)とか一重(ひとえ)つなぎ(sheet bend)になる。なお、もやい結びと一 重つなぎは結び目としては同じものである。もやい結びのロープの交差回数 は7になる。The Reef Knot Familyの6より多い。さらに強力なCarrick bend の交差回数は8である。交差回数が同じでも張力に対する強い弱いがある。 とはいうものの、交差回数の多いほうが頼もしい気がする。

縦結び[Granny knot]グラニーノット
縦結びは英語名を直訳(意訳?)して「女結び」と称している場合があるが、 女結びというのは複数の結びに付けられているので当頁では使用しない。そ もそも、granny とはおばあちゃんのことなのに何でばばあが生娘に化ける ねん。
両端に強い力が加わると結び目が多少締まりながらも移動するため、外科医 が縫合後に糸を増し締めできるようにこの結びを使うと説明している文献が ある。
泥棒結び[Thief knot]シーフノット
大航海の帆船時代に船に積まれた乾パン等の食料は袋に詰められていたが腹 を減らした水夫がつまみ食いをしにくる事が多かったようだ。物音に気付い て食料庫に行った時に水夫が居ても鼠を追っ払っていたのだとか言い訳をす るだろうが、泥棒結びが本結びに変わっていたらこ奴が頭の黒い鼠だと判る という寸法だったらしい。どの程度有効だったかは知らないが。
悲嘆結び[Grief knot]グリーフノット
縦結びと泥棒結びを足して2で割ったような結びだ。結び方自体が泥棒結び 同様かなり特殊で面倒なので果たして実用的には結ばれたものかどうかはわ からない。むしろ、泥棒結びにし損ねて思案投げ首で悲嘆する結びだという 話かも。
垣根結び(イボ結び)same as [Grief knot]
日本独特の結び方のようだ。悲嘆結び自体がそうであるが、索体即ち元端側 がコイルなどになっていて結び目を通せない状態でも結べるのと、手端側を 必要最小限にして結べるので索の使用量を最小に抑えられる。意匠的に本結 びとは異なるなどのため、昔から造園や荷造りなどで使われてきた。基本的 に悲嘆結びであるが変種として少し異なる結びとなる結び方がある。 (引用終わり)

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