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2011年8月

2011年8月30日 (火)

簡易加湿法(humidify)としてマスク(mask)はいかが?

簡易加湿法(humidify)としてマスク(mask)はいかが?

Time-stamp: "Wed Mar 09 09:56:34 JST 2011"

インフルエンザ流行時のニュースで、小学校の教室での簡易な加湿法が紹介 されていた。バケツに水を張り、その縁に棒切れを渡す。棒切れを物干し竿 にしてタオル地の雑巾を掛ける。雑巾の裾はバケツの水に浸かる。雑巾をバ ケツの縁に掛けてもよさそうだが、バケツの外側に垂らした雑巾の端から滴 が落ちる気がする。タオル地の雑巾から水が蒸発すると水に浸かっているタ オル地の裾から毛管現象で水が吸い上げられる。教室の乾き具合に応じて無 理なく加湿される。

超音波式とかスチーム加熱式を使うと必要以上に加湿されることがある。バ ケツ式簡易加湿方式は洗濯物が乾く原理による。教室内が湿っておればタオ ルは乾かないことになり無理のない自然な加湿になる。これと同じ原理の加 湿器がある。タオルをベルトコンベアー式のベルトにして一端を水に浸けて 回転させる。そのタオル地ベルトに扇風機の風を当て蒸発を促す仕組みのも のもある。超音波やスチームのように無理矢理に蒸発させない。ガラス窓な どへの結露は少なくてすむ。

同じ構造で気化熱による冷却効果を狙ったものがある。日本の高温多湿な夏 の季節に有効なものではないだろう。冷却と加湿がセットになっているので 場合によっては却って蒸し暑くなるということになりかねない気がする。

平成23年2月の乾燥した時期に内臓の手術を受けた人のことを思い出す。ま だ放屁がなかったのか医者から水を飲むことを止められていた。点滴で水分 は補給しているけれども不足する。寝ているだけでも身体の表面から水分が 蒸発してゆく。夏は汗として身体が濡れ、そして流れたりもするから水分が 失われることがはっきり分かる。冬は暑くはない代りに乾燥という厄介が 待ち受けている。冬に汗は掛かないが身体から水分は確実に出てゆく。乾い た季節は洗濯物の乾きがよいのと同じように身体も干からびるのである。冬 の乾燥肌は痒みなどの不快をもたらす。医学方面では、汗を除く身体(皮膚 や呼気)からの水分の流出を不感蒸泄と言う。自分では感じられない水分の 発散である。夏は汗で水分が失なわれたと自覚できるから水を飲む。汗をか かないとしても不感蒸泄はある。冬でも外気の乾燥により失なわれる水分を 補給しなければならない。

夏の暑い時期には汗をかくことで身体から水分が抜け出ていると痛切に感じ ることができる。冬は汗をかかないから水分の抜けている気がしない。冬に 水分を取り過ぎると排尿回数が増えてうっとおしいからと水分を控えるよう にしたりする。冬は汗をかかないぶん排尿回数が増えることは確かであろ う。ところで尿として出した水分に相当するだけの水分を補っているかと考 えると足りてないなと感じる。とくに冬は水を飲まない。汗をかかなくても 皮膚から水分が蒸発し、また吐く息に含まれる水分も身体から出てゆくもの である。少なくとも尿として排出したと自覚する量の水分を補給しなければ 身体の水収支が赤字になる。

冬の冷たい乾燥した外気を鼻から吸い込むと鼻腔内の水分豊富な粘膜により 適度に加湿され、また体温により加熱される。身体の水分が外気に混ぜ込ま れることで身体の外に出る。息を吐き出したときにその水分が一緒に体外に 出てゆく。皮膚からだけでなく呼気からも水分が出てゆくのを合わせたもの が不感蒸泄である。汗で皮膚が濡れないと水分が失われているとは思えない が皮膚からは水分が絶え間なく蒸発している。体表面の温度が外気より高い なら水分がより蒸発しやすいだろう。そうでなくても蒸発は起こる。水分は 湿ったところから乾いたところへ移動する性質を持つ。冬の戸外で吐く息が 白く見えると水分が含まれていると感じる。暖かい季節はそれが見えないの で水分が抜け出していると意識しない。

病気で発熱すると不感蒸泄が多くなる。ところが全身に倦怠感を覚えると 水を飲む気が失せてしまう。鼻粘膜が乾いてくる。苦しいと口でも息をするよ うになる。そうすると口内の水分が不足してネバつくようになる。口唇が乾く と舌で湿らす、喉が乾くというとても不快な状態になる。そこで水を飲みたい のだが内臓手術の後は放屁まで水飲みを止められる。点滴注射で水分は補給さ れているが尿としてかなりな量が出てゆく。さらに外気が乾燥しているので室 内も乾燥しやすい。幸いなことに私が見舞いに行った人の病室は適度に加湿さ れていた。インフルエンザ対策として適切な加温・加湿はどこの病院でも心掛 けているようである。病室に二針式の温度・湿度計が掛けられており室内温度 25℃、湿度40%(絶対湿度9.2g/m3)であった。そのとき外気は 4.8g/m3だったから十分に加湿されているといえる。

水を飲むことはできないのでガーゼに水を含ませたもので口の中を拭うこと で乾きを押さえる。とくに口唇が乾くのでガーゼを濡らして絞ったものをマ スクのようにして口を覆うなどする。

ここで加湿濡れマスクがあると聞いたことを思いだす。考えてみると加湿し なくてもマスクの布切れは吐く息(呼気)に含まれる水分を吸収する。マスク をしてなければ呼気の水分は周りに発散してしまう。マスクがあれば呼気と 一緒に出した水分を再利用することができるのではないか。確かに喉や鼻そ して目などがムズムズと不快なときにマスクをすると楽になる気がする。口 や鼻とマスクの間の小さな空間に含まれる水分をリサイクルしているように みえる。

夜間の布団で寝ているとき何連発ものくしゃみに襲われることがある。た ぶん室内が乾燥しすぎているせいである。隣りや隣室の人の迷惑を考えて頭か らスッポリと掛け布団を被ることがある。口元を布団で塞いでいると次第に楽 になりくしゃみが収まる。これは吐く息(呼気)の水分が口を覆う布団に吸収さ れる。それが息を吸うときの加湿に再利用されることで部屋の乾燥空気より優 しくなるのではなかろうか。ネット検索で、タオルを口元に掛けて寝たら楽と いう書き込みを見つける。タオルを湿せばさらに効果的だろうが冷たくて嫌だ ろう。自分の呼気(吐く息)でジットリくらいがよい。何らかのコジつけがない と「ウーン、どうして?」と読みすごしてしまう内容である。マスクと同じ効 果だと思う。

マスクの役目とは外気に漂うウィルスが鼻や口から侵入しないよう、そして 自分が咳とか、くしゃみによりウィルスを外にバラまかないようにするため のフィルターであると思っていた。それだけではない。寒冷乾燥な外気を身 体に優しい温暖湿潤に変える加温・加湿器として働くに違いない。

「ぬれマスク」は、木綿ガーゼのマスクを軽くぬらして、上方3分の1ぐら いを折り曲げて鼻の下に当てる方法。 これなら、呼吸も苦しくないし、寝 ている間に外してしまうことも防げます。ガーゼマスクは、気道全体の乾燥 を防止すると同時に、マスクの部分で呼気の熱が受け止められる、寒気が気 道に直接入り込まないので、気道全体を暖かく保護してくれる。
風邪の予防のためや風邪の引き始めに、喉や気管を加湿するため、就寝時に 水やお湯を適当に含ませたガーゼマスクの上3分の1程度を、外側に折り曲 げて着用していたが、ゴムひもに無理な力が加わり、寝返り時等に折り返し た部分が元に戻って鼻に接触し、鼻による呼吸へ負担をかけるという欠点が あった。本考案は、この欠点を除くためになされたものである。
感染予防だけでなく、ちょっとのどが痛い人も是非マスクの着用を!なぜな ら、口と鼻からの息は、大変に適度な湿度が保たれているので、マスクをす る事でとても安全な加湿器になるからです。のどや鼻の粘膜についたウィル スや細菌を増やさないためには、粘膜の潤いを保つ事がとても重要です。普 段から、口呼吸をしている人は鼻呼吸の人より風邪をひきやすいのも、鼻毛 による加湿とフィルターという防御機能を活用できないからだと言われてい ます。寝ている間、口を開けて寝ている人は、乾燥する季節の夜の加湿に気 をつけるだけで風邪をひきにくくなるので、ためしてみてくださいね。

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