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2009年11月

2009年11月30日 (月)

windows meでsuperantispywareを使う

windows meでsuperantispywareを使う

Time-stamp: "Mon Nov 09 09:26:34 JST 2009"

実はantispywareを名乗る偽物セキュリティソフトがある。自称マルウェア 駆除ソフトそのものがマルウェア張本人であるという不届きなことになって いる。

マイクロソフトにwindows defenderという正当なウィルス駆除ソフトがある。 これが当初はantispywareという名前だったらしい。現在の偽物は antispyware 2009などになっている。そのものズバリすぎる名前はかえって 怪しい。superantispywareも字面だけで何ものかが分かってしまう。見方に よれば相当にうさん臭い。

何らかのきっかけでantispyware 2009に感染すると、パソコンからウィル スが見つかったとウィルス駆除ソフトを装った警告画面を表示する。駆除 するにはツールをインストールする(ソフトをバージョンアップする)ように 迫るらしい。それがしつこい。脅し画面が何度も出るという。正当な駆除ソ フトであれば、ユーザーが指示に従わないと拒否すればあっさり引っ込むは ず。一回は確認するだろうが何度も繰り返すなんてことはありえない。

superantispywareの製造元はオレゴン州ユージーン市にある。正規版にはあ るリアルタイムスキャンが機能限定フリー版にはない。

windows meのノートパソコンにスパイウェア駆除ソフトを入れる。windows meは旧式すぎて動くものが少ない。そして非力マシンに常駐ソフトは好まし くない。そんななかでsuperantispyweareを見つける。システム要件に windows meがある。256MBのRAMには少し不足する。

どうしてsuperantispywareにこだわったかというと、スパイウェア駆除ソ フトはウィルス駆除ソフトより後発のためか古いwindowsで動くものが少ない ことにある。そんななかでウィルスデータファイルの更新ができる superantispyware は貴重である。

``system requirements
Windows 98, 98SE, ME, 2000, XP, Vista or Windows 2003
400Mhz or Faster Processor with at least 256MB RAM''

最新版のsuperantispyware 4.29 1004は我がwindows meパソコンにインストー ルできない。

途中でsaswinlo.dllが登録できないという。hresult 2147024865と表示され る。abort(中止)、retry(再試行)、ignore(無視)からabortにするとインス トール進行バーグラフが逆戻りして終わる。

``error 1904 module d:\program files\superantispyware\saswinlo.dll failed to register. hresult 2147024865. contact your support personal.''

ignore(無視)するとインストール完了までゆく。しかしいざ起動しようとす ると新しいwindowsが必要とのメッセージで動かない。

ネット検索しても解決法は見つからない。そこでバージョンダウンを思い付 く。本家のページに旧バージョンはない。各種ソフトの旧バージョンを網羅 しているfilehippo.comにゆく。

filehippo.comからダウンロードした4.28も4.49と同様にsaswinlo.dllの登 録不能でインストールできない。

試しにネット上にあるもっとも古いバージョンの3.6 1.000をインストール する。これはインストールできてプログラムを開始できる。そうはいっても 3.6 1.000のインストールとウィスルデータファイルのアップデートにはあき れるくらい時間が掛かる。ネット上から入手できる最古のものが動かないなら 諦めるしかない。そこでじっくりとアップデートの終了を待つ。

インストール中にウィルスデータファイルのアップデート作業が入る。こ れをキャンセルしてとにかくインストール作業を終わらせるようにする。スキャ ナーのインストールとそれが使う情報ファイル(ウィルスデータファイル)のアッ プデート作業を別々に実行する。

入手できる最古と最新のバージョンを両側から挟み撃ち式に快適なバージョ ンを求めてインストールとアンインストールを繰り返す。その作業に掛かる時 間を少しでも短縮するためにウィルスデータファイルのアップデートをインス トール終了後にまわす。

後で気付いたことがある。windows meとwindows xpにはシステムの復元があ る。インストールとアンインストールの度に復元ポイントが作られて c:\_restoreに関連ファイルが収容される。なんかパソコンが重くなったな とcドライブの空きを確認すると100メガバイトくらいに落ちている。確か 300メガバイトくらいはあったはずなのにである。

快適バージョンを見つけるためにインストールとアンインストールを繰り返 すときにはシステムの復元を無効にしておくべきであった。windows meでは システムのプロパティ→パフォーマンス→ファイルシステム→トラブルシュー ティングにある「システムの復元をしない」にチェックサインを入れる。そ の後のパソコン再起動でシステム復元が無効になる。

こんかい旧式機械に最新式フリーウェアを入れて動かそうとする格闘で次の ことを思い知る。windowsの全バージョンに対応となっているフリーウェア でも実際にインストールしてみないと快適に動くかどうかは分からない。

ソフトウェアはその時期にもっとも使われている機種向けに作られる。売れ ている機械の性能に合わせて売れるソフトをつくる。

オペレーティングシステム(windows)であってもアプリケーションソフトウェ アであっても、それらはそれが開発された当時に使われている代表的な機械 の性能のもとで快適に動くように作られる。機械とソフトウェアの開発時期 が離れれば離れるほど相性が悪くなる。

機械とオペレーティングシステムそしてアプリケーションソフトウェアは同 時代のものを組み合わせて使うのがもっとも無難である。

さて、さらにバージョンダウンした4.27 1002はインストールできるが次の メッセージでひどく待たされる。

``superantispyware is retrieving the latest definitions form our server, please wait...''

パソコンをそのままにして他の用事を片付けてからふと見るとウィルスデー タファイルのアップデートがようやく終わっているという具合である。

4.27 1002ではウィルスデータファイルのアップデートはできるしスキャン もできる。しかしまことに重くwindows meという旧式os(オペレーティンブシ ステム)そしてその当時の非力マシンで実行すべきでないというところに落ち 着く。

一世代前の最終バージョン3.9 1008をインストールしてみるとちゃんと動 く。ひょっとしたら4バージョン以降にはしないほうがよいのかもしれない。

ここまで確認するまで相当に時間が掛かる。くたびれたので3.9 1008をしば らく使ってみることにする。

スキャン中のメッセージには患者になれ(忍耐強くなれ)とある。パソコンが 重くなることを暗示している。

superantispyware is currently scanning your system please be patient while your system is scanned for potentialy harmful software applications.

使っているうちに3.9 1008に不具合を見つける。メニューからbootsafeを選 んだときすぐにbootsafe.exeの画面にならない。なにやらインストールとい うかリペア(修復インストール)のようなメッセージが出てからbootsafeの画 面になる。どのバージョンでもそうなら不審に思わないが他のバージョンで はすぐにbootsafeの画面になる。

そこで4.0 1154に上げる。こちらに変更するとスキャンのスピードが速くな る。さすがメジャーバージョンアップだけのことはあると思う。

さらに4.1 1046 に上げると画面表示の不都合で一部文字が欠ける。スキャ ン経過時間表示の分秒表示がない。自分のwindows meでは4.0 1154が快適な 最終版なのであろう。ここに至って快適バージョン探しを終わりとする。 新しいwindows向けにどんどん修整されていくので旧式で非力な機械は次第 に取り残されていくことになるのは仕方ない。

superantispywareを起動すると画面右下の時計の横にあるタスクトレイに アイコンが現れる。そのアイコンにマウスポインタをもっていくと 「superantispyware right-click to view menu」とかバージョンの文字とか が出る。しかしクリックしても反応しない。私のwindows meのパソコンでは4 分くらい反応がない。とてつもなく長く感じられる。それこそ忘れた頃になっ てスタート画面(splash screen、水や泥などを撥ね返す、擬声語) が出る。そ の間superantispywareはまったく姿を現さない。

ウィルスとかスパイウェア駆除ソフトは他のアプリケーションソフトとは相 当に違う挙動をする。表舞台で活躍するソフトと目立たない裏方を受け持つ ソフトの違いである。それを知らないとうろたえる。たいていのアプリケー ションソフトは起動と同時にハードディスクへの連続アクセスが始まり如何 にも準備体勢に入ったなと感じる。superantispyware起動の最初はハードディ スクに連続アクセスするもののその後からスプラッシュスクリーン(開始画 面)が出るまではときおり瞬間的にガリッ、、、ガリッ、、、ガリッという感じ で少ない。開始画面が出るまではパソコンの反応が鈍い。

無反応の状態が続いて4分くらい経ったころハードディスクへの連続アクセ スが始まり、その後にようやくsuperantispywareの画面(splash screen、 プラッシュスクリーン)が出る。その画面は3秒くらいで消える(splash screeenは出さないように設定できる)。ここまで来てようやくタスクトレイ のsuperantispywareアイコンの右クリックでメニューが出るようになる。

パソコン画面で入出力作業するアプリケーションソフトは最初に現れた画面 にメニューがある。ウィルス関係のソフトは常駐して裏で働くことが常識に なっているためか(superantispywareのプロフェッショナル版にはリアルタ イムスキャンがある)、メニューは自分で積極的に引き出さないと現れない。 superantispywareのフリー版の常駐機能は封印されている。常駐版のデザイ ンのままだから分かりにくい。

check for updatesも結構長くかかる。ボタンを押すと「checking for update, please wait...」の文字とともにダウンロード状況を表わすバーグ ラフが出る。lanのハブについているlink/actランプの点滅でそれと分かる。 バーグラフが消えたあとも文字だけが残った状態が3分くらい続く。消える までが待ち遠しい。

ハードディスクへのアクセスは止まったのにsuperantispywareは動き始めな い。パソコンの心臓部であるcpuがどれくらい忙しく動いているかを判断で きるインジケーターはない。キーボードやマウス操作に対するパソコンの反 応が速いか遅いかの体感速度で感じ取るしかない。パソコンが重いときに腹 をたててキーボードやマウスをシャカシャカさわりすぎるとパソコンがビジー になってフリーズする。

それは困るのでprocess explorerを使ってみる。

これはwindowsの全バージョンで動くとあるがwindows meで動くのはProcess Explorer v11.11が最終版らしい。マイクロソフトのサイトには最新版しか ない。filehippo.comからダウンロードする。

``This latest version(11.12)does not work on Windows9x/Me. It has something happens to be done to make this work? Perhaps you put a link with version 11.11''

``When I started the program, here is the error messages I get :
The file C:\PROGRAM FILES\PROCESSEXPLORER\PROCEXP.EXE
Requires a newer version of Windows.
Upgrade your version of Windows.
C:\Program Files\ProcessExplorer\procexp.exe
A device attached to the system is not working properly.''

superantispywareを起動前にprocess explorerを起動しておく。そうすると superantispywareがどれくらいcpuパワーを一人占めにしているかが分かる。

起動から準備完了を知らせるsplash screeen(黄色文字でsuperantispyware と入った表示枠)が出るまでは八割以上をsuperantispywareが占有する。

手動起動のフルスキャン時もそうとうにマシンパワーを使っていることがわ かる。ハードディスク上のファイル検査ではハードディスクのアクセスラン プが激しく点滅するからパソコンが一生懸命に働いていることが見てとれる。 メモリーの検査時はprocess explorerでなければ忙しさが分からない。

superantispywareのフリー版にはリアルタイムスキャンがないので「start superantispyware when windows starts」のチェックは外したほうがよいと いう。windowsの起動のあとにメニューの常駐だけのためにビジー状態が発 生するのは好ましくない。これを外しておけばスタートメニューなどから起 動しない限り裏舞台にも姿を現さない。

フルスキャンには時間が掛かる。それはパソコンやosの新旧とかハードディ スクの使用量で大きく異なる。私のwindows me現用ノートパソコンで2時間く らいかかった。superantispywareの起動時はマシンパワーを一人占めして他ア プリに渡さなくなるようでパソコンがとても重くなる。スキャンではその場に 応じて他のアプリにマシンパワーを譲り渡す。少し重いくらいで他アプリを使 うことはできる。常駐リアルタイムスキャンにおける周囲を慮る(おもんぱか る)空気読みのスタイルになるようである。

システムを常駐監視するソフトは、自分自身がマシンパワーを使いすぎで他 アプリを邪魔するようでは結局のところ使ってもらえなくなる。裏方は表舞 台の邪魔にならないようにひっそりと行動することを心掛ける。手動スキャ ンでもそれは変わりない。ハードディスクへの長時間連続アクセスはしない。

そうはいっても時々ハードディスクへの連続アクセスが続いて重くなること がある。こういうときはゆっくり待ったほうがよい。頭にきて機械をさわり まくるとたいていフリーズする。機械がビジーのときに急(せ)き立てることは トラブルのもとである。そういうときはprocess explorerの画面から 「オー、しっかり働いているな」をみてとり、ゆったりと待つ。

スタートメニューからたどるsuperantispywareのメニューにbootsafeがある。 パソコン起動時のf8連打をしなくてもセーフモードで起動できる。「f8連打 はセーフモード」なんてことはすぐに忘れてしまう。そういうときにこの bootsafeがよい。

なお、一度bootsafeによりセーフモードで起動すると次回の起動もセーフモー ドになる。ノーマルモードに戻すには再度bootsafeを使ってノーマルモード で再起動する必要がある。

bootsafeのみがフリーソフトとして配布されている。superantispywareのサ イトのsupportでキーワードをbootsafeにして検索した先にある次のページ に案内がある。

``BootSafe takes the hassle out of rebooting in Safe Mode or back to Normal mode. BootSafe is 100% free and contains no adware, spyware or malware! No more fighting with the F8 key or MSCONFIG!

No installation required, no setup, just download and run - it's that simple!''

``When you have completed your tasks, simply run BootSafe again and select the Normal Restart option and click the Reboot button and your computer will reboot in Normal Mode''

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2009年11月26日 (木)

ココログでmimetex数式を使う

ココログでmimetex数式を使う

Time-stamp: "Thu Nov 26 10:06:46 JST 2009"

いわゆるホームページの元になるhtmlファイルは数式表現を苦手とする。そ れでも上付きや下付きの添え字が使えるのでプレインテキストファイルより は読みやすい。しかし総和記号Σや積分記号∫はあってもそれに範囲を綺麗 に書き入れることはできない。これを解決するmimetexというものがある。 mimetexを使うには自分でその環境を整える自前方式と公共mimetexウェブサー ビス(public mimeTeX web service)による方式がある。

パブリック方式では何も用意する必要はない。自分のhtmlファイルに次のよ うなものを書き込むだけでよい。これを書き込んだ場所にaとbの二乗の和の 平方根をcとおく数式のgif画像が表示される。

<img src="http://www.forkosh.dreamhost.com/mimetex.cgi?c=\sqrt{a^2+b^2}">
$$c=\sqrt{a^2+b^2}$$

bloggerではlatexが使える

いわゆるホームページとかブログで数式を綺麗に表現するのは難しい。上付 きや下付きの添え字が使えるのでプレインテキストよりはよい。しかしルー ト記号、総和記号そして積分記号となると苦労する。

そういったなかでwikipediaでは教科書通りの数式が綺麗に表示される。こ れらの数式は画像として挿入されている。そのため、ページをそのまま印刷す るなら数式は印刷されるけれども画像なしのhtmlファイルとして保存すると数 式が抜け落ちてしまう難点がある。

とりあえずこれを真似できないかと検索しているとグーグルのブログであ るbloggerでlatexが使えるという記事を見つける。そこに書いてあることに我 が意を得たりと更に検索を続ける。それを実現しているのがmimetexであるこ とを知る。

「元々、どういうわけか、貴サイト『高校数学の窓』に回答者として名を連 ねるようになってから久しいのですが、個人的な希望がいくつかありました。 問題点は次の2点です。

(1)数式表示が困難
(2)間違いを後で気づいても修正が困難

と言う点です。そこで、個人的に『何か上手いテが無いかな?』と長い間考 えていました。一つは度々、貴サイト『高校数学の窓』で投稿者の中でその ままのコードを送ってきちゃっていたケースがある『LaTeX』が使用可能な メディアで、こちら側から投稿/修正/変更が容易なモノ。ですから、元々は 全く個人使用を目的とした媒体を持って『回答』としてリンク可能な『何か』 があれば良かったのです。ところがこう言うのはなかなか無いんですよね (笑)。

平たく言うと、個人保有の『回答用ブログ』でもあればな、と言うのが狙い だったのですが、ところがブログの場合、圧倒的に数式表示が苦手です。ま ずほぼ『数式記述可能』なブログってのは存在しません。まあ、確かに『日 記』で数式書こう、なんて奇特なヤツらはそうそういません(笑)。ニーズが 無いのです。とか絶望的な状況だったのですが、Googleが保有しているブロ グシステムである『Blogger』と言うメディアならLaTeXが使用可能である事 が最近分かったんです。MicrosoftのIEでは無理なんですが、Firefoxに適切 なアドオンを組み込めばLaTeX表記が可能だ、と。ご存知のように、LaTeXは 基本的に画像表示方式です。極端な話、Microsoft Wordなんかでも数式記述 は可能ですが、それをペインターに落として、jpgで保存して、サーバーに アップロード・・・・・・と言うのは大変な手間です。記号処理だけで画像 生成してくれるLaTeXは確かに便利なんですよ。

それで個人的にBloggerを使ってみよう、と思ったんですが・・・・・・実 はBloggerの場合、『チームブログ』として作成可能なのです。日本の場合、 圧倒的にブログは『個人管理の』日記ツール、って認識のされ方なんですが、 欧米諸国の場合、『個人ツール』ではなくって『共同管理ツール』としての 側面の方がむしろ強いのです。そしてGoogleはアメリカの会社なので、当然 Bloggerは『共同管理ツール』機能を持っています。と言う事は複数の管理 者を設定出来るんですね。

もし、このブログを気に入って下さったなら、使ってみてください。また、 『管理者権限送付』ないしは『投稿者権限送付』と言う機能もありますので、 貴サイト『高校数学の窓』での常連回答投稿者のウチの何人かに『管理者権 限』ないしは『投稿者権限』を送付する事が出来ます。そちらもご自由に。 もう一つ、Bloggerの場合、CMS(コンテンツマネージメントシステム)と言う ソフトの側面があります。と言うか、ブログの正体はCMSそのものです。CMS と言うのは、要するに、ホームページの管理/編集を容易にするソフトウェ ア、って事なんですが、当然そのテのソフトはUNIX/Linux上で動作するスク リプトです。Bloggerの場合、お望みなら、ご自分の持ってらっしゃるサー バーにダウンロード/展開して使用する事も可能です。オープンソースウェ アではないんですが、Bloggerの場合タダで自分のサーバーに落とせてそれ こそ『完全管理する』事も可能です。

例として次の記事が紹介されてますが数式は入ってないようです。

mimetexの設置法

mimetexの設置について次の記事を見る。

「まず、mimetexからコンパイル済みのバイナリをダウンロード。※ページ 下段にあるLinux (i386) というのをダウンロード。

サーバーがWindowsやBSDだったら、それに対応するものをダウンロード。 (ただ、普通のレンタルサーバーはCentOSとかRedHat系なのでLinux(i386) でOK。

解凍したファイルを任意のパスで確認して、実行権限(サーバーによるだろ うが、通常755でOK)を付与する。

ここでhttp://(サーバドメイン )/(アップロード先) /mimetex.cgi?c=\sqrt{a+b} にアクセスする事で、動作を確認できる。」

これを試そうとする。やってみるしかない。いよいよだめならパブリック mimetex webサービスがある。

``If you have trouble installing mimeTeX on your own server, a public mimeTeX web service is currently available. An <img> tag of the form <img src="http://www.forkosh.dreamhost.com/mimetex.cgi?c=\sqrt{a^2+b^2}" alt="" border=0 align=middle> will display wherever you put that <img> tag in your own document.

Note that the typical ../cgi-bin/mimetex.cgi? has been replaced by http://www.forkosh.dreamhost.com/mimetex.cgi? in this <img> tag, using mimeTeX on my server to render your expression for you.''

とりあえずバイナリファイルを入手する。そのためにはサーバーのオペレー ティングシステムを知る必要がある。それはsolaris8と出た。

ホームページサーバーのosを知る方法

「Netcraft - What's that site running? サーバのOSを調べることに使えます。用途がないので使ってません(苦笑)」
``We report a site's operating system, web server, and netblock owner together with, if available, a graphical view of the time since last reboot for each of the computers serving the site. ''
「WebサーバーソフトとOSを調べることができます。」

「netcraftというサイトがあります。このサイトでは世界中のサイトでどん なWebサーバを利用しているかとかどれぐらい連続して動いているか、など Webサーバ&ネットワークに関する情報を収集および配信しています。

個人的にはサイトのリニューアルの商談がきたときなど先方の現在のシステ ム環境がどうなっているのを事前に調べておくことができるので便利に利用 していますが、これも例によって技術職じゃない人はどうでもいい bookmarkletかもしれませんね。

IEとNetscape、そしてOperaで動作を確認しています。」

  • 他の人の、サーバーOSに何が使われているか、どんなサービスが稼動してい るかを調べるにはどういう方法がありますか?.. - 人力検索はてな
    http://q.hatena.ne.jp/1154131799

mimetexを使ってみる

mimetexについての情報源は次になる。というか、ここしかないというくら い情報は少ない。

ローカルにあるhtmlファイルに

<img src="http://www.forkosh.dreamhost.com/mimetex.cgi?c=\sqrt{a^2+b^2}" alt="" border=0 align=middle>

を入れてみる。見事にaとbの二乗の和の平方根が表示される。なんとこんな に簡単にできるのか。その昔にLaTeX環境をつくり実行したことがある。そ のとき習い覚えた知識が役にたつ。

上記のページに気になる記述がある。もしサーバーにインストールできない 場合はパブリックなmimetexのサービスがあると紹介される。

``Public mimeTeX web service...
If you have trouble installing mimeTeX on your own server, a public mimeTeX web service is currently available.''

しかしプロダクションユーズではサーバーにインストールせよとある。

``For production use, please do not use the public mimeTeX web service. Install mimeTeX on your own server instead.''

できれば自分のサイトに置いて使いたい。他所に頼るのでは何時までそのサー ビスが使用できるのか分からない不安がある。そこでニフティホームページ に置けないだろうかと考える。とにかく実験してみよう。だめなら公共サー ビスを使うか、きっぱりあきらめよう。パブリックな次も利用できるとある。

mimetex.cgiを動作させるにはサーバーのオペレーティングシステムを知ら なければならない。それにみあったバイナリをアップロードしなければなら ない。http://hpcgi2.nifty.comを netcraft(http://uptime.netcraft.com/up/graph/)で調査するとサーバーの osはsolaris8と分かる。そこで http://www.forkosh.com/mimetex.exe/sun/mimetex.zipからsolaris8用のコ ンパイル済みバイナリをダウンロードする。これを http://hpcgi2.nifty.comの/cgi-bin/ディレクトリにアップロードしてファ イル属性を705に設定する。これで http://hpcgi2.nifty.com/*****/mimetex.cgiにアクセスすると実行エラー が返ってくる。そこで次を思い出す。

「@homepageでは、CGIにご利用可能な言語はPerl、シェルスクリプト(sh) です。C言語はご利用いただけません。また、SSIはご利用いただけません。」

perlとシェルスクリプト以外の実行はいっさい拒否するのか。サーバーのセ キュリティ上からの制約だろうか。ニフティのラクーカンにするか他のレン タルサーバーに置くしかない。しかしラクーカンとニフティホームページの cgiに関する注意書きにそれほどの違いはないのだが。残念!

そういえばcgiを自由に使えるサーバーは少ない。アクセスカウンタでさえ サーバー側が用意しているものでなければ使えない雰囲気がある。

その昔にインターネットにつなげてないパソコンにアパッチサーバーを入れ たことがある。自分のパソコン内でcgiを実行する実験のためである。今回 そのことを忘れhtmlファイルを置いたディレクトリにwindows用の mimetex.exeを入れて実験する。mimetex.exeはhttpサーバーを通して使うべ きものである。アパッチサーバーはハードディスクの大掃除でアンインストー ルしていた。動くはずもない。

インターネットにつなげてないパソコンにhttpサーバーをインストールした ところで何の役にたつのかと思うのが普通であろう。ローカルにあるhtml ファイルはブラウザに直接に読み込むことで見栄えは確認できる。それだけ ならアパッチサーバーを通す有り難みはない。それが威力を発揮したのはロー カルのアパッチサーバーを通してローカルにあるhtmlファイルを見るだけで なくブラウザからローカルのアパッチサーバーと対話して双方向にするwiki の実験であった。

httpサーバーソフトをインストールしたのはyukiwikiをインターネットに つながずに自分のパソコンの中だけで実験するためであった。それもlan上の 一台をサーバーにして他のパソコンからアクセスするというものではなくて、 同一パソコン内のブラウザとhttpサーバーの間でcgiを実験する。実験で自信 をつけてから本物のニフティサーバーへのyukiwiki設置に成功した。

ニフティにyukiwikiを設置するにも苦労した。あれはperlスクリプトなので 設置には手間取るかもしれないが不可能ではない。

ローカルでの実験環境がないので仕方なくニフティの/cgi-bin/にsolaris8 用のmimetex.cgiを直接にアップロードして実験に及ぶ。しかし動作しない。

ところがmimetex.cgiが突然に動くようになる。日頃ftpクライアントを使っ てないせいでその使い方を間違えた。mimetex.cgiをバイナリモードでアッ プロードしてなかった。理由をさぐるためネット検索しているときバイナリー モードという言葉にハッとする。普通のperlやシェルのスクリプトはテキス トファイルだからアスキーモード転送でよい。ftpクライアント(ffftp)が拡 張子[.cgi]のファイルを自動的にアスキーモードで転送するようになってい た。mimetex.cgiはスクリプトファイルではなく実行ファイルであるからバ イナリーモードでアップロードしなければならない。

たぶん実行ファイルの実行は拒否されると思いダメモトで試してみる。あっ さりと表示されてしまう。意外だった。ひょっとしたらそのうち mimetex.cgiは不味いとクレームがつくかもしれないと心配する。もしかし てc言語は使えないという部分に引っ掛るのだろうか。

なおmimetex.cgiのファイルパーミッションは705に設定する。ひょっとした らこれも間違えていたのかもしれない。

ともかく <img src="http://www.forkosh.dreamhost.com/mimetex.cgi?c=\sqrt{a^2+b^2}"> の代りに自前の <img src="http://hpcgi2.nifty.com/*****/mimetex.cgi?c=\sqrt{a^2+b^2}"> が使えるようになる。

数式が少なければこの方式でよいが多くなるとその度に http://hpcgi2.nifty.com/*****/mimetex.cgi?をイメージタグに書き込むの は億劫である。

それにはjavaスクリプトを使って本文への記述を減らす工夫という逃げ道が ある。次のように既存サイトのやり方を真似たコピペでいける。

http://www.forkosh.com/mimetex.htmlのPublic mimeTeX web service...に ある説明に従ってhttp://www.forkosh.com/mimetex.jsを取ってきて、その 先頭から3行目を次に代える。

  (function() {
  if ( !window.mathServer )
//    window.mathServer = 'http://www.forkosh.dreamhost.com/mimetex.cgi?';
    window.mathServer = 'http://hpcgi2.nifty.com/*****/mimetex.cgi?';

それをhttp://homepage2.nifty.com/*****/js/mimetex.jsとしてアップロー ドする。

mimetexを使いたいhtmlファイルの</body>タグの後に次の二つの<script>タ グを入れる。なお、これを<body>タグの中に書いてもちゃんと動作するよう である。

<script type="text/javascript" src="http://homepage2.nifty.com/*****/js/mimetex.js"> </script>
<script type="text/javascript">
replaceMath( document.body ); </script>

これでhtmlファイルの中にある$$...$$($は半角で入力する)で囲まれ た文字列がmimetexで処理された数式のgif画像で置き換えられる。

<img src= >よりはスクリプトmimetex.jsを使うほうがよい

<img src= >を使って
<img src="http://~/mimetex.cgi?c=\sqrt{a^2+b^2}">
のような形で使うとインターネットにつながってなくてmimetex.cgiが使え ないとき数式の部分が空白になって何も表示されない。

mimetex.jsを使うと冒頭の表示では数式部分が$$...$$($は半角で入 力する)のままに表示され、htmlファイルの最下部にある<script>を処 理した段階で数式のgif画像に置き換わる。インターネット回線の速さやパソ コン性能により見え方は違いそうである。とくに遠いサーバーを経由するパブ リック方式では置き換わる一瞬を見ることができる。

数式が表示されずに文中にポカンと空白が空くよりは分かりにくいながらも latex のソース表示がいい。

ローカルに置いたhtmlファイルをブラウザで閲覧するとき、mimetexを使っ た部分はインターネットにつながっているならlatex処理された数式のgif画 像になる。インターネット接続を断ってブラウザから再読み込みすると数式 はlatexのソース表示に変わる。

インターネットの常時接続は有難いものである。ローカルでhtmlファイル を編集しているときもプロバイダーにアップロードしてあるmimetex.cgiを 使って数式入りのhtmlファイルを編集することができる。編集が終ったhtml ファイルをそのままホームページエリアにftp転送すれば公開になる。

solaris8用のmimetex.cgiでは\virsionが返らない

ニフティにアップロードしたsolaris8用のmimetex.cgiに対して http://hpcgi2.nifty.com/*****/mimetex.cgi?\versionとしてもversionが 返ってこない。

http://www.forkosh.dreamhost.com/mimetex.cgi?\versionに対してはホー ムページで紹介されている通りのバージョンが返る。

solaris8用のバイナリはmimetex.cgiの最新版ではないらしい。提供されて いるバイナリのなかでは日付が29-Nov-2006であり一番古い。

http://www.forkosh.com/mimetex.jsを改変しないでそのままアップロード してhttp://homepage2.nifty.com/*****/js/mimetex.jsなどとすれば作者の 最新版のmimetex.cgiを使うことになる。ちょっと遠いのが難点だが。

「この記事はサーバーのOSがSolaris10、ブログがmovable type4上で数式を 表現できるまでの記録です。同じことで悩んでいる方の手助けになれば幸い です。

まず始めにCのソースコードの入手です。mimeTeXのWebページで下の方に QuickBuildの項目があり、ここから入手します。OSが Windows/Linux(i386)/FreeBSD(i386)/NetBSD(i386)等ならコンパイルを終え たバイナリーがあるのでそちらを使うといいでしょう。残念ながらSolaris は新しいバージョンでビルドしたものはなく、旧バージョンもSolaris8のバ イナリしかおいてありません。作者さんのJohnさんへemailしてSolaris10用 のバイナリを尋ねたのですが、Johnさんの環境ではSolaris10がないためバ イナリは提供できないというお返事でした。」

「もし、telnetでaccessできれば、コンパイルできるですが。もしできない なら、他人のMimetex.cgiを利用できるのです。たとえば、mimetex.texの作 者のcgiを利用すれば、どうでようか。ちょっと遠いけど。そのときは $mimetex="../mimetex.cgi" if !$mimetex;のところで修正すればいいわけ です。簡単なこととお思います。 - Mo (2004年12月03日 23時45分27秒)」
「しらんかった。普通に、http://d.hatena.ne.jp/cgi-bin/mimetex.cgi で、 mimetex.cgiが使える。まったく知らんかった。」
このソースファイルにある分数$$\frac{1}{2}$$は正常に表示されないでメッ セージ表示に置き換わるようです。



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2009年11月 3日 (火)

「たていすかんなにらせ」のキー配列は誰が考えたのか

「たていすかんなにらせ」のキー配列は誰が考えたのか

Time-stamp: "Wed Oct 07 16:26:23 JST 2009"

QWERTY(クワーティ)配列とはヘンな並びである。それを疑問に思うまえに指 が憶えてしまう。カナキー配列はさっぱり分からない。そこでキー配列が QWERTYや「たていすかんなにらせ」となった理由を調べる。

QWERTY配列

「ヒューズとフェルプスの印刷電信機では、ピアノに似たキーボード上に、 アルファベットの前半が左から右へ、後半が右から左へ配置されていた。 ショールズは、このキー配列を、タイプライターに流用した。

印刷電信機のキー配列から、母音A・E・I・Y・U・Oが上段に取り出され、さ らに下段からT・Q・W・P・Rが上段に移されるなどした結果、最初の商用タ イプライター『ショールズ・アンド・グリデン・タイプ・ライター』のキー 配列となった。1882年には、MとCとXのキー位置が変更された『レミントン・ スタンダード・タイプ・ライターNo.2』が発売され、現在のQWERTY配列が完 成した。」

パソコンキーボードの三段に分かれたアルファベットキーを手前から画面側 に向って1、2、3段とする。2段目にはDFGHJKLのようにアルファベットの順 番通りのキーが並ぶ。1段目には右から左に向ってMNとXZのアルファベット 順がある。そして3段目にはEI(アルファベット順)とYUO(アルファベットの 逆順)という母音のアルファベット順がみてとれる。これから設計当初のキー 配列は次のようであったと考えられている。

ABCの26文字を13文字ずつに分けてAからMまでとNからZまでを2段目と1段目 に配置する。その際に1段目のNからZまでを2段目とは逆向きに並べる。そし て二つの段から母音AEI(前半の母音)YUO(後半の母音の逆順)を抜きだして3 段目に配置する。

 AEI  YUO
BCDFGHJKLM
 ZXWVTSRQPN
QWERTYUIOP
ASDFGHJKL;
 ZXCVBNM<>/

その後に何らかの理由でかなりアレンジされて現在の配列となる。それでも 原型の跡形は残っている。

キー配列を3段目のQWERTYで呼ぶから奇異に感じる。もっとも1段目や2段目 のアルファベットの並びでは英単語らしさや呼びやすさがない。仕方なく3 段目からQWERTY(クワーティ)を使うのだろう。

英文タイプライターが考えだされたときのキー配列は憶えやすさを第一にし たと考えるのが妥当である。馴染のない機械を多くの人に受け入れてもらう には、とっつきやすいものでなければならない。あいうえお五十音に比べれ ばアルファベットの26文字は少ない。それでも乱数のような羅列の中から文 字を探すには時間がかかる。憶えやすいキー配列が望ましい。それはアルファ ベット順になる

たぶん開発当初は五本指の全部を使って操作することは想定していない。 先ずは一本の指で打つ。訓練すれば多くの指を使うようになれるかもしれな い。まずは一本指で使ってもらえばいいじゃないかとする。キー位置の憶え やすさでアルファベット順にキーを並べたに違いない。そこへ若干の(かな り大幅な)変更が加わった。

なお、3段目はQWERTYにUIOPが続いてちょうど10個になっている。この個数 はテレタイプでの三段キー配列という制約の下で英字キーのシフトを数字に 当てるに好都合だったらしい。もっとも初期のタイプライターでは数字の1 と0はなくてアルファベットのアイとオーで代用していたという。テレタイ プではそうもいかなかったようである。

カリグラフィーと書道そしてタイプライター

なにゆえタイプライターが発明されたかになると欧米人の悪筆に行き着く。 アルファベットは直線と曲線を組み合わせたせいぜい二、三画の単純な形の文 字である。綺麗に書こうとしても工夫の余地は少ない。その代わり書き殴って もなんとか読めるという利点がある。だから練習するまでもない。

思うにアルファベット圏では文字の字形を学んでも文字の書き方にこだわっ て繰り返し練習することはないのではなかろうか。カリグラフィーというも のがあるが学校で教わるというものではないようだ。

ほとんど一定の線幅でしか書けないペン字には毛筆文字のような線幅の微妙な 変化や線色の濃淡といった躍動感はない。文字の画数が少ないうえに一画ご とが漢字のような複雑な屈曲線をもたず単純な曲がりしかない。どうがんばっ ても手作り感のない機械的な文字を鑑賞する境地には至らない。

文字数がわずか26文字という少なさは機械化にとって有利である。文字は手 で書くものから機械で打つものになった。これで手書き文字を練習する価値 はなくなる。それに対して日本語が使う文字数は多すぎる。機械化しても目 的の文字を探し出すに時間が掛かりすぎる。そんなことをするより手書きし たほうが速い。ならばそれを練習するしかない。

漢字を諦めようとしたカナタイプは受け入れられなかった。アルファベット 圏では単語の間を空白で区切る分かち書きにする。日本語は仮名漢字両用の ベタ書きである。カナ・オンリーにすると分かち書きしなければ読みづらい。 カナ文字の電報は短かいからベタ書きでも我慢できた。それが何百文字にも なったらゲンナリである。

これが手書きからカナタイプへ乗り換えられない決定的な原因だったので はなかろうか。今迄したこともない分かち書きを習慣にするのは難しい。そし てカナで分かち書きするよりは漢字交じりのベタ書きのほうが速く読める。結 局のところ機械式宛て名書きとかキャッシュレジスターのレシートのような電 報並みの少量の単語列で済む世界だけで生き残る。

文字数の少ない国では機械式タイプライターが早くから使われた。文字数の 多い国ではもっぱら手書きで業務用以外で機械式タイプライターが使われる ことはなかった。誰もが日本語の漢字仮名交じり文書を機械で編集・清書で きるようになるのは、カナタイプと同じキー配列のキーボードから使えるワー プロという電子式機械が登場してからのことになる。

calligraphy: handwriting, penmanship, (art of)beautiful handwriting.

「カリグラフィー(英語:Calligraphy)は日本の書道と同じく、文字を美 しく見せるための手法だが、筆記にペンまたはそれに類する道具を用いてい るため毛筆を使用する書道とは表現されたものが大きく異なる。

記録媒体としての羊皮紙が高価であるため、文字を残す際により美しい表現 を試みた結果、発明されたと思われる。」

「言われてみれば、アメリカ人の文字は本当に汚く酷い悪筆が普通ですが、 文字を綺麗に書くという意識が文化の中にないのでしょうか。日本では悪筆 はやはり恥という意識がありますしね。欧米でもペン習字というかカリグラ フィと言うアートはありますが、上手く書くと言うよりデザインの一環とし ての様です。それが一番発達しているのは、偶像を認めないイスラム圏でしょ うけれどね。」

「郵便局でアルバイトをしていた頃、欧米からやって来た航空便の宛名の悪 筆ぶりに辟易した覚えがある。もうアラビア文字なのではないかと思わせる アルファベットの羅列を深夜にひとり解読するのはそれなりに趣のあること ではあったのだけれど、英語圏の人は総じて悪筆だという話はしばしば聞か れるところだ。他ならぬ1バイト文字、アルファベットはタイプライターの 発展を促し、漢字なぞを組み込む必要のないそれはローテクでも作ることが 出来たから昔から彼の地の人々は文字は「打ち込む」ものだと子供の頃から 思ってきた、だから英語圏の人は字がうまくないのだという論はもう有名だ ろう。」

「実のところタイプライタの製作の初期の主要目的は、手書きの文字の読み にくさや読み誤りという問題を克服することにあった。たとえば医者や弁護 士といった、いわゆる専門職( professionals )の人たちは、時間に迫ら れた毎日の執筆量が多いがために、はじめは達筆・麗筆であっても、だんだ んと悪筆になっていくことが知られている。また盲目のひとたちは、手紙や 文書を書こうとしても、ひとりではなかなか困難である。

たとえば初期のタイプライタのくふうの目的として、盲人が健常者にとって 楽に読める文書を作成する装置の製作を考えたものが多い。

これらの使用目的もまた、健常人が読みやすい文書を盲人が作成する、ある いは盲人が読める浮き出し文字の文書を作成するという場合という、読みや すさを目的とした特殊な事例である。

本格的な工業製品として初めて成功した、ショールズ・グリデンのタイプラ イタも、はじめに対象として考えた使用者は、やはり弁護士や医者、作家、 聖職者といった専門職の、読みにくい悪筆に対する対策用として考えられた ものであった。

アメリカはウィスコンシン州ミルウォーキー市のショールズ( Christopher Latham Sholes )、グリデン( Carlos Glidden )、ソール( Samuel W.Soule )の3人が1867年にタイプライタに関する特許を2件申請し、 翌1868年に認可された。工業生産は1873年に始まり、そのことによっ て、いまではこの人たちがしばしばタイプライタの発明者と言われるように なったが、実はタイプライタはそれ以前にも長い歴史を秘めている。

名高いジャーナリストで著述家でもあったブライベン( Bruce Bliven )に よれば、ショールズたちはタイプライタ発明の歴史を飾る第52番目の人物 にすぎない」

カナキー配列

いままでカナキーの配列については考えたことがなかった。ローマ字入力で 不自由しなかった。たぶんこれからもカナキーを使うことはないだろう。そ れでもカナキー配置の設計思想を知りたい。そうすれば少しは速く打てる気 がする。カナキーはどういう規則の順番に並べたのだろうか。

アルファベットキーをABC順に並べたようにカナキーも五十音順にしたもの らしい。カナキーの配列を見てみると確かに左端に「たちつてと」が順番に 並んでいる。途中に雑音が入ったり順番が崩れたりするものの「さしそす」 (せは3段目右端) や「はひ」(ふ、ほへは4段目(数字段)の両端寄りにある) そして「かきこく」(けは2段目右端のけむにある)がある。

カナキー配列は仮名文字協会(現,カナモジカイ) の創立者である山下芳太 郎氏の依頼により米国のタイプライター製造会社の技師Burnham Coos Stickney氏が最終案を作ったという。キー配列は文字の出現頻度ではなくキー 配列の覚えやすさで決めるべきというのがStickney(山下芳太郎氏の文章で はスチックネー、今はスティックニーと書く)の意見であったらしい。英文 タイプライターのキー配列がABC順をもとにしたのと同じ発想である。

なお、カナモジカイは現在も存在する文部科学省が所管する財団法人である。

濁点と半濁点を右端の英字キーのアットマークと右角括弧の位置に置く。両 手打ちの便利を考えて濁点・半濁点が関係するカサタハ行を左側に配置する。

ア行~マ行、ラ行で40文字ある。ヤ行で3文字、ワ行で1文字とンの合計45文 字になる。これを四段に配列する。濁点(「゛」、@キー位置)と半濁点(「゜」 左角括弧([)キー位置)を三段めに右端に置く。濁音になる文字(カ、サ、タ、 ハ行)を左側におく。中央寄りからカ行→ハ行→サ行→タ行と左に配置する。 ア行とヤ行は最上段に置く(イのみ三段め)。これは英語キーボードで最上段 に母音を配置するのに倣ったのだろう。

ヌフアウエオヤユヨワホヘ
タテイスカンナニラセ゛゜
チトシハキクマノリレケム
ツサソヒコミモネルメロ

アルファベットキーもカナキーも並べ方の根底にあるのはABCやあいうえお の順番である。都合により相当にアレンジしてあり当初の設計思想が見えに くくなっているというのが真相のようだ。

参考記事

「仮名文字協会(現,カナモジカイ) の創立者である山下芳太郎は,カナ書 きの普及にはカナタイプライタが必須だと考えており,1922 年4 月,第3 図(a) のキー配列を発表した[9].キー数は42 で,使用頻度の高い文字を2 段目と3 段目に配置していたが,電信用カナタイプライタとは配列が全く異 なっており,しかも横書き用だった.

ところが山下は,1923 年1 月にニューヨークのUnderwood Typewriter 社 (のちにUnderwood Elliott Fisher 社を経て,現,Olivetti Tecnost 社) を訪ねた際,同社の技師Burnham Coos Stickney の意見に押され,キー配列 を完全に変更してしまう.キー配列は頻度ではなく覚えやすさで決めるべき だ,というのがStickney の意見であり,そのために五十音表と関連を持た せるべきだ,というのである.山下もこの意見に賛成し,Stickneyは同年2 月,キー配列の最終案を特許出願している.五十音表の各行をまとめて並べ, 数字を第3 段のシフト側に並べている点が特徴的である.」

「アルファベットの方のキー配列は、1872年にChristopher Latham Sholes という人がタイプライター用に考案したものですが、初期段階では以下のよ うなキー配列だったと考えられています。

 AEI  YUO 
BCDFGHJKLM
 ZXWVTSRQPN

すなわち、アルファベットをMとNの間で折り返して中段と下段に配置し、 そこからAEIOUYの母音を取り出して上段に配置したものです。

ただし、Sholesは、タイプライターのキーを目で探して打つことを想定して いたので、これでは子音の中で最も高頻度のTが下段にあって探しにくいで すし、連続して打たれる確率の高いEとRが離れている、という問題点があ ります。 そこでこれらの文字を上段に移していって、現在の配列になった という説が有力です。

カナの方のキー配列は、1923年に山下芳太郎とBurnham Coos Stickneyと いう人たちがカナタイプライターのために考案したもので、元々は真ん中か ら左に向かって、「カキクケコ」「サシスセソ」「タチツテト」がそれぞれ 集まってたり、上の方に「アイウエオ」が集まってたりと、五十音が探しや すいように配置されていました。

ところが、1950年代になってカナとアルファベットが両方使えるタイプライ ターを作った際に、アルファベットの並べ方を優先したので、カナの方はそ れまでのわかりやすい並べ方を崩さざるをえなくなり、それが現在に至って いるわけです。(安岡孝一)」

上記の解説が次にある。ホームページ上ではキー配列の図解がズレる。ホー ムページのソースファイルを見たほうがよい。

「1872年8月10日のScientific Americanによれば、この時点での Christopher Latham Sholesのタイプライターのキー配列のアルファベット 部分は、上に示すようなものだった。その4年ほど前、1868年7月14日付けの United States Patent No.79868では、下段がABCDEFGHIJKLM、上段が NOPQRSTUVWXYZのアルファベット順だった。では、1868年のキー配列と1872 年のキー配列を結ぶミッシングリンクには、どのようなキー配列が考えられ るだろう。Roy T. Griffithの『The Minimotion Typewriter Keyboard』 (Journal of the Franklin Institute, Vol.248, No.5 (November 1949), pp.399-436)の助けを借りて、大胆に仮説を立ててみよう。

1872年のキー配列でまず目に付くのは、中段のDFGHJKLMである。これは、D~ MからEとIの母音を除いたものになっている。この「母音を除いたもの」と いう考え方を、1868年のキー配列の下段ABCDEFGHIJKLMに適用すると、 BCDFGHJKLMという10文字の並びを得られる。また、1868年のキー配列の上段 NOPQRSTUVWXYZから、同じやり方で10文字の並びを得るには、Yを母音とみな せばNPQRSTVWXZとできる。ここで1872年のキー配列の下段を見ると、ZやXは むしろ左側に、RやPはむしろ右側にあることから、左右をひっくりかえして ZXWVTSRQPNとする方が、飛躍が少ない。母音も同様にAEIは左から右へ、OUY は右から左へ並べることにすると

(上記のキー配列図)

という「仮想配列」が得られる。つまり、アルファベットを右端で折り返し て中下段に配置し、そこから母音を取り出して上段に並べたもの、というの がこの「仮想配列」である。

この「仮想配列」こそがミッシングリンクだとするなら、どうして右下の文 字を全部別の位置に移したのか、どうしてAを左端に移したのか、などの疑 問に対し、論理的な説明が必要だろう。もちろんそれは「印字棒がからまな いように」などという、説明にすらなっていないものではダメだ。」

「カナ文字の配列は大正12年にカナモジカイの山下芳太郎が決めたカナタイ プのキーボードがベースになっています。 昭和16年のカナタイプ16年式 アルファベットとカナが両方打てる、コンビネーションタイプライタ に引 き継がれそれが、JISのカナ配列のベースになっています。カナタイプライ タのカナ文字の配列は、 まず、濁音と半濁音のキーを右側に置いたので、 濁音になる文字(カ行 サ行 タ行 ハ行)は左側に置いてあります。これは、 両手を交互に打つと速度が上がるからです。 濁音になる文字は本来割合頻 度が高い文字が多いために、左側に頻度の高い文字が偏る結果となっていま す。 また、ある程度のまとまりをもって配置してあり、覚えやすいように 考慮してあります。」

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