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2008年12月

2008年12月31日 (水)

水道バルブはどうして右回り開きなのか

水道バルブは身近な水道蛇口とは反対向きの右回り開きである

水道バルブの回転方向と開閉方向について旧規格では右回り開き左回り閉じ、 新規格jisでは左回り開き右回り閉じである。

普通に家庭内で使う水道蛇口は左回り開き右閉じである。水道メーターの傍 にある止水栓も同じく左回り開きになっている。ところがそれより浄水場よ りの多分道路上(地下)にある水道バルブの大多数、おそらくはその殆ど全て のバルブは旧規格の右回り開き左回り閉じになっている。

道路上(内)にある水道バルブが右開き左閉じであるのは、水道草創期におい て金属バルブをイギリスから輸入したことにあるらしい。イギリス式の右開 き左閉じが事実上の標準となる。その後に本国イギリスは左開き右閉じに規 格を変更したという。しかし道路上に開閉方向の異なるバルブが混在するの では現場作業時に混乱してしまう。そこで新しい規格が制定された後も旧イ ギリス規格の右開き左閉じを使い続けている。

この解説は10年以上も前のものと思われる規格集で見つける。ながらくその 原文を探していたところjwwa z103の内容書きにその説明があった。

  • 日本水道協会規格の変遷(第2版)jwwa z103
    http://www.jwwa.or.jp/kikakuseitei/system_file/kikaku_topics_file_20080317001.pdf
    「従来 弁の開閉は旧制のイギリス規格に習って左廻りで閉じて,右廻りで 開く方式であったが,イギリスにおいても改正して万国になくなり,左廻り で開いて,右廻りで閉じる方式となった。このような状況から,従来のもの と判別をするため左廻りで開く方式のみのキャップ(つばあり)について呼 び径ごとに13 箇所の寸法を規定」

jwwa z103自体は水道用制水弁キャップに関する規定である。その概要は次 の通りである。

JIS型左開き右閉じキャップにツバあり
旧水協型右開き左閉じキャップにツバなし

なお、弁スピンドル頭部のキャップが地中の深い位置にあって真上からしか 見えない場合は、弁スピンドル頭部のキャップのツバの有無が判別しにくい。 また、継ぎ足し棒(延長棒)の頭部ではないことを確かめなければならない。

手で捻(ひね)るのではなく専用工具のバルブキーを使う屋外の道路にあるバ ルブについては、旧規格の右開き左閉じと判断して多分間違いはない。それ ほどに殆ど全てが旧規格ものである。

旧イギリス規格の右回り開きが何時から逆の左回り開きに変更になったのか は分からない。上記水道協会規格の変遷に書かれていることを別方面から再 確認できない。どうもBS 5163(1986)というイギリス規格らしいがその内容 がネット検索でヒットしない。

規格は変更されても旧来の右回り開きを使い続けているという事情は本国イ ギリスも日本もまったく同じのようである。ニュージーランドも同じらしい。 開閉方向の異なるものがあると実際の操作を担当する現場の者が混乱する。 新しい規格になっても、既設のものと同じものに更新や新設をするしかない というやむに止まれぬ事情がある。

そういう事情があるにもかかわらず現状とは反対の左回り開き右回り閉じ を新規格として制定したのはなにゆえであろうか。何もないところに新たに水 道を建設するなら新規格で統一できる。ひょっとしたら新興某大国が押し切っ たのかと勘繰ったりもする。

アイルランドのダブリン市の大口径水道管(water main)仕様書のスルースバ ルブ(sluice valve、スルースは水門)の項に「反時計回りで閉じ」とある。 また、消火栓については「反時計回りで開き」とある。そして、水道管内径 一吋あたり二回プラス一回が開閉に要する回転数という興味深い指摘がある。

英国ケンブリッジ水道会社の仕様書補遺にバルブと水圧管(penstock)は「反 時計回りで閉じ」であり、消火栓は「時計回りで閉じ」とある。clockwise は時計回り、counterclockwiseまたはanticlockwsiseは反時計回りである。

  • Company Specific Addendum
    http://www.cambridge-water.co.uk/pdf/Self-lay%20addendum.pdf
  • ``Valves and Penstocks : Direction of closure shall be anticlockwise.An arrow cast on the upper face of the gland or stem seal housing shall indicate the direction of closing.''

    ``Hydrants : Direction of closure shall be clockwise.''

ニュージーランドでも同じ事情のようである。mainは幹線本管である。

BS 5163(1986)について次の説明を見つけた。predominantlyには優勢な、支 配的なという意味がある。これに左回り閉じが規定されているらしい(未確 認)。

BS 5163 : 1986 Specification for predominantly key-operated cast iron gate valves for waterworks purposes

単にvalveで検索すると「弁」や「真空管」になる。タイヤ内のチューブに 取り付ける空気入れ口もvalveにヒットする。水道バルブに限定するには 「sluicevalve」としたほうがよい。片仮名表記でやはりバルブとなるbulb は「球根」が起源で「電球、真空管」をも指す。

「我が国における近代水道は横浜市で始まる。英国人技師H.S.パーマー氏 をを雇い入れ、水道工事のいっさいををまかせたという。当時は、産業革命 のさなかで、日本の重工業が急速に進んだ時代であるが、給水に使用する鋳 鉄管(遠心鋳造)の技術は、日本では製造出来ず、継ぎ手、バルブ、ポンプ 設備を含めイギリスより輸入した」とある。

バルブシャフト(スピンドル)の回転方向によってバルブの性能に差はない。 右開き左閉じの指定があればバルブメーカーはそれに従ったものを製作供給 する。とくに指定しないならば新規格の左開き右閉じの指定と解釈するよう である。現場に混乱が生じないように明確に右開き左閉じを指定するように しなければならない。

水道バルブメーカーのカタログには次のような断り書きあるのを見る。必ず あるといってよい。開閉回転方向については規格に一応書いてあるだけで拘 束するものではない。否、拘束できないのが実情である。

「開閉方向は,左回り開き,右回り閉じとする。ただし,注文者の指定によっ て,右回り開き,左回り閉じとすることができる」

``As a standard practice, Sluice Valves close when the Hand Wheel is rotated in Clockwise direction when seen from top.Only in specific requirement from the customer, the Clockwise Opening feature of Sluice Valve can be provided.''

たとえば大阪市水道局の仕様書にはバルブの開閉方向が明記されている。

水道バルブはどうして右回り開きなのか

道路上(地下)にある水道バルブにはスルースバルブ(sluice valve、水門型 弁)とバタフライバルブ(butterfly valve、蝶型弁)がある。

スルースバルブは、円形管内に水門のような仕切り板を挿入して管内の流れ を堰き止める。バタフライバルブは管内に内接する円板をその直径方向の軸 の回りに回転させて流れを堰き止める。円板とその直径方向に取り付けられ た軸の形を昆虫の蝶になぞらえて蝶形弁という。

スルースバルブ仕様書の中に「non-rising spindle」(内ネジ式)及び 「rising spindle」(外ネジ式)という用語がある。このnon-rising spindle が右回り開き左回り閉じの理由に気付くヒントになる。

ところで内ネジ式・外ネジ式のなんと分かりにくいことはこのうえもない。 それはどうしてだろう。外ネジ式ではネジが外からはっきり見える。しかし 内ネジ式のネジは外側からはまったく見えない。そのため内ネジ式は理解し にくい。一方、スピンドルはrising spindle であれnon-rising spindleで あれ外側から見える。スピンドルが迫り出すかそうでないかを表現している から分かりやすい。

どうして日本語では内ネジ・外ネジという分かりにくい表現をするのだろう か。たぶん、rising spindleとかnon-rising spindleに相当する簡単明瞭な 日本語が見当らない。仕方なく他の違いに目を向けて意訳したのであろう。

スルースバルブは、円形管の外側からトンネル断面の形をした靴ベラのよう な仕切り板を差し込んで管内の流れを遮断する。仕切り板の中心線に取り付 けたシャフトを雄ネジとし、仕切り板を収納する弁箱の内部もしくは外部に ある雌ネジにより仕切り板を(たいていは上下に)移動させる。

内ネジ・外ネジというよりは「rising spindle」または「non-rising spindle」というほうが見た目通りで分かりやすい。仕切り板に直結したス ピンドルがバルブを開くに連れて上向きに迫り上がる「rising spindle」な らバルブの開閉状況が直接に見えるという点で直感的である。具体的な構造 は次のページの図が分かり易い。

ネジは、右ネジが普通である。ボルト(雄ネジ)の頭が手前にあり向う側にナッ ト(雌ネジ)があるとする。ボルトを右回り(時計回り)に回すと向う側のナッ トに食い込むようにボルトが進む。逆にナットが手前にありボルトの頭は向 う向きにあるときもナットを右回りに回すとナットがボルトの頭方向に進む。

どうしてネジは右ネジが殆どなのであろうか。これは大多数の人が右利きで あることからきているようである。

目の前の台に直径二十ミリはあろうかという巨大なボルトを捩じ込もうとす る場面をイメージする。柄の長さが三十センチほどのレンチとかスパナでボ ルトを締め込む。

そういう場面がチャーリーチャップリンの演ずる無声映画のモダンタイムス にある。流れ作業で絶え間なく自分の前を通過する一個一個のボルトを締め 続ける。これが習慣になってしまい仕事とは関係ないボルトを締めたり、夢 の中でもその動作を繰り返して笑いをさそう。

大抵の人は工具のレンチを利き手である右手で握り、ボルトの右側からその 頭にレンチを掛ける。そしてボルトを締め込むにはレンチを手前に引っ張る。

人間の身体で一番力が強いのは脚の筋肉である。体重という重量物を支える 頑丈さがなければならない。さらに歩く走るためには強い力が要る。脚力は押 しが強く引っ張りは弱い。次の一歩を踏み出すために引っ張り上げる脚に体 重は掛からない。地面を蹴るには体重に加えてそれを持ち上げる力を出す。

仕事をするために動かす腕は引っ張る力が強く押しは弱い。たいていは腕の 引っ張りに脚で地面を押す力を合せてヨイショと力を込める。

自動車のタイヤ交換のときにはタイヤレンチを掛けて腕で引っぱり上げなが ら地面を押す脚力を合せて重量物を持ち上げるスタイルでネジを締めたり緩 めたりする。緩めるときは足を載せて体重を掛ける奥の手がある。体重を使っ てネジを締めるのはさすがに憚られる。

人間が右利きであること、そして腕は引っ張る力が強いためにネジとして右 ネジを採用したというのは強引なこじつけかもしれない。しかしネジの殆ど が右ネジであることは紛れもない事実である。

この右ネジを使ってスルースバルブの仕切り板を動かすことを考える。方法 は二つに分かれる。仕切り板側をボルト側にするかナット側にするかである。

仕切り板に直付けしたスピンドルにネジ山を刻み、弁箱外でナットと噛み合せる。 ナットの役目をするハンドルを右に回せばスピンドルは仕切り板とともに引 き寄せられる方向すなわち仕切りを開くように動く。これが外ネジ式 (rising spindle)になる。スピンドルはバルブを開くに連れて外側に迫り出 してくる。

弁箱内の仕切り板側にナットを仕込み、それにネジ山を刻んだスピンドルを 捩じ込む方式が内ネジ式(non-rising spindle)になる。スピンドルを右回転 させると仕切り板側のナットがボルトの頭方向に引き寄せられる。右ネジを 締め込む(右に回す) ことはボルトの頭とナットがお互いに近づくことであ る。そうしてバルブの仕切りは開く。

なお、内ネジ式(non-rising spindle)スルースバルブのスピンドルは開閉操 作で回転する。外ネジ式(rising spindle)式スルースバルブのスピンドルは 開閉操作で回転はせずに軸方向へ移動するのみである。

人の頭にはネジが右回りで締まることが染み付いている。それからの連想で 身近にある水道蛇口も右回りで閉まると予想しまったくその通りになる。こ の常識が大口径水道バルブには通用しない。憶えてはいても実際にその場面 に居合せると、ウン、ドッチダッケと一瞬迷うことが多いものである。

右開きかどうかがはっきりしないバルブを操作する

大多数というか殆ど全てのバルブは開いている筈である。元々漏水があった ときに水を止めて修理するためにバルブは設置されている。パイプの水の流 れを止めて長く放置すると、開いたときに濁水が発生しやすい。管内の底に 溜った錆とか砂といったものが流れ始めの水流によって巻き上げられる。な にかの理由により極々少数のバルブしか閉められていない。そのようなバル ブはおそらく周知徹底している。

全閉の確定情報のない目前のバルブは、ドレンバルブではない限り、本管や 枝管のものは開いているとするのが無難である。

ドレンバルブのすぐそばにはたぶん本管バルブがある。そして本管バルブよ り排水路側になる。位置関係とかバルブ室鉄蓋の大きさから判定する。

バルブ室鉄蓋に流れ方向に一致する矢印があったり鉄蓋の開き方向を流れ方 向に合せたりがあるらしい。鉄蓋の設置状況にもなんらかの情報が込められ ている。

多くのバルブは多分右開きである。バルブを全開にするときは半回転から一 回転くらい閉じ方向に戻しておく慣例がある。

全閉は左回転回し切り閉じでなければ完全な止水にならない。しかし全開の 場合は右回転回し切りから半回転くらい閉じ方向に戻したとしてもバルブ内 の水の流れを妨げることはない。

バルブハンドルを左右に回転角度で二十度くらいが軽く回るようならそのバ ルブは全開であると知れる。どちらに回そうとしても固い手応えがあるなら 閉じ切りであろう。この判定法のために全開バルブの右回し切りから半回転 閉じ方向に戻しておくことを習慣にする。

バルブハンドルの動きが重いか軽いかはバルブ弁体の左右に掛かる水圧の違 いにより大きく違う。バイパスバルブではその水圧差は少ない。ドレンバル ブでは水道水圧と大気圧という大きな圧力差がある。ただドレンバルブは本 管に比べて小口径であるために弁体に掛かる水圧は本管のそれより小さい。

閉じ切り状態のドレンバルブではバルブ弁体の上流側と下流解放側の水圧に 大差がある。そのため弁体が弁箱摺動部に強く押し付けられている。ちょう ど大風が吹き付けるガラス窓を開くには強い力が必要なことに似ている。開 き始めの右回転は重い。

わずかでも水が流れているバルブであれば弁体の上流側と下流側の水圧差は 小さい。水圧差の大きい場所の閉じ切りバルブを開こうとするときは案内棒 (梃子棒)を掛けたうえで二人掛かりの力によらなければならないこともある。

開方向と思われる右回転方向に一回転くらい回してみる。それで回転が止ま るならそこが全開であろう。もし全開回し切りにしているなら左方向にしか 回らない。左回転方向に二回三回と回るようならそれが閉じ方向と判断する。

回し切り状態のバルブを操作するときは少し回したらバルブキーに耳を押し 当てて音を聴く(音聴する)。もし開き始めるのであれば流れの堰き止め状態 から流れ始めには瀬切り音がする。全開から閉方向に回すときの瀬切り音は 殆ど変化しない。かすかな一定音の筈である。

なおバルブシャフトを回してもその先につながる弁体はすぐには動かない 「遊び」がある。最初の重い右回転が軽くなった後に二度目の固さが来る。 一度目はバルブシャフト螺子の固結からの動き始めであり二度目はバルブ弁 体とその摺動部(窓と窓枠)の固着から解放されるときの固さである。閉じ切 りバルブを開くときには二段構えの固さに出会うことが多い。

中間開度状態のバルブにもバルブハンドルとバルブ弁体との「遊び」が必ず ある。流量調節のために少しずつ閉じ方向に回しているとする。絞りすぎた 場合は開き方向に戻す。その際にはそれまでより軽い力で半回転くらい開き 方向に回り何かに当るような手応えを感じる。少し重くなるそこからが開き 始めになる。ただし場合によってはそれが明確に感じとれないことがある。

全閉寸前のほうが全開直前よりバルブキーの回転が重い。流れを止め切ろう とすると弁体を押される力により抵抗が大きい。全閉時はバルブシャフトを 伝わってくる瀬切り音に注意する。閉じ切り方向に回し切っても瀬切り音が するならさらに締め込まなければならない。

消火栓は身近な蛇口と同じく左回り開きである

道路上または地下式消火栓については左回り開きになる。これはおそらく万 国共通である。その近くにあるかもしれない水道バルブはおそらく右回り開 きである。両者の開閉方向はまったく逆になる。

消火栓も水道バルブも一般人が操作することはない。鉄蓋は開けられてもバ ルブキャップに差し込む操作ハンドルとなるバルブキーがない。代りの工具 はかなり大型のものになる。結局のところ操作できない。

たとえば大阪市水道局の仕様書には消火栓の開閉方向が明記されている。

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2008年12月23日 (火)

心臓カテーテルの際の造影剤による熱感

心臓カテーテルの際の造影剤による熱感

心臓カテーテルによる手術とか検査の際には造影剤を注入する。造影剤は38 度に加温するらしい。平熱36度に対して38度はやや高熱といえる。わずか2 度の違いであっても注入されると熱感がある。少しずつの注入ではそれ程で もないが最後の仕上げの段階で一気注入がある。このときは胸辺りから腹そ して尻や股間から足先まで熱感がすごい速さで駆け抜けてゆくのを感じる。

オー、コレが血流の速さなのかと実感する。この感覚は、造影剤を血管内に 注入された者でなければ分からない。股間を熱感が通るとき、もしかしてオ シッコ(尿)を漏らしてしまったのかなという思いが頭をよぎる。そういう暖 かさを股間に感じる。胸元に感じた熱感が足先に届くまでには一、二秒くら いしかかからなかったように思う。

実はカテーテル治療(検査)の最後での、お尻から太股を通って足先に抜ける 熱感が何のためなのかが分らなかった。その強烈な印象は残っているが熱感 の原因となる理由が分からない。

最初に検索キーワードを「心臓カテーテル」と「温熱感」で検索する。しか し「温熱療法」というものがあるらしく、自分の感じた感覚についての情報 にヒットしない。検索結果を読み進めると「熱感がある」という記述に出会 う。どうやら「温熱感」というような穏かなものではなく「熱い」という強 烈な感覚の方がふさわしいらしい。そういえばお尻などに一瞬だけだが、熱 いという感じがあったことを思いだす。

さらに読みすすめて、自分が感じたのと同じ熱感を患者の側から語った記事 がようやく見つかる。

  • 【雑】 地球2周半の長さを たったの約50秒で!? | 米の詩 (KOME NO UTA)
    http://blog.gackt-and-dears.com/ssizz/detail.html?id=2517
    「それを実感できるのが~~~CT検査で使う「造影剤」の点滴!
    初めてこの検査をした時、ビックリ仰天しました!
    左の手から左の肩まで灼熱感がドワッと駆け上った!と、思ったら
    左脚の外側をつま先に向かって~ダ~~~~~ッ
    折り返して
    今度は内側をドドドドッっと昇ってきて、
    次の瞬間膀胱と心臓に、爆発するように熱さがパア~ッ☆と広がり
    殆ど同時に全身をめぐるカ~~~~っとした灼熱感
    文章で書くと、まぁ~だいたいコンナモンなんですが
    実際はその間、1秒・2秒くらいなものでしたヨ」
  • 急性心筋梗塞(尾池和夫)
    http://homepage2.nifty.com/cat-fish/cr980601.html
  • 「カテーテル造影法が、もっともよく冠動脈の血管が見える方法だそうだ。 「体の中が熱くなる検査をします」と予告がある。ヨード系の薬剤を造影剤 として用いるそうだが、体の中がカッと熱くなるのがわかる。なぜか胸の部 分だけではなく、尻と喉にも熱さを感じる。何回も熱くなる」

この熱感が走り去るのを私も経験したのである。ここで気になるのは血管内 を進む血液の流速である。血管の太さによって違いそうだがお尻から足先に 走り去った熱感の速さからして秒速百センチメートルくらいはありそうな気 がする。そこで心臓を出た血液が体内を循環して戻ってくるまでの時間につ いて検索する。

血液の体内循環はおよそ一分間という数値に辿り着く。さらに体循環なら最 短二十秒であり肺循環なら三、四秒という数値もある。心臓と肺は隣り同士 であるから速いのは当然である。

血中に入った毒素は一分以内に全身を巡る。毒蛇に噛まれた場合はその場か ら動かずに助けを呼ぶべきと聞いたことがある。もし自分の脚で歩いたり走っ たりすると脈拍が増えてより早く毒が全身に回るからである。

血液の平均体内循環時間は一分である

  • 血液循環のシステム
    http://www1.quolia.com/bu-topen/hot-1000.htm
    「心臓から送り出された血液は、体循環と肺循環という二つのル-トを回っ て、再び、心臓に戻ってくる。」
    「体循環・大循環血液は、最短約20秒で一周する」
    「肺循環・小循環血液は、わずか3~4秒で一周する」
  • メルクマニュアル家庭版, 薬の体内での分布 11 章 薬の投与法と体内での 動き(万有製薬)
    http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec02/ch011/ch011d.html
    「薬は血液中に吸収されるとすぐに体内を循環します。血液の平均循環時間 は1分です。血液の循環とともに、薬は血液中から体の組織へと移動してい きます。」
  • 右京医師会ホームページ
    http://www.ukyo.kyoto.med.or.jp/backno_2006.html

    「皆さん、心臓って からだのドコにあるか ご存知?胸の左の方と思ってい る方!半分アタリ!実は胸の真ん中にあり、心臓の先っちょが左の方へ向い ているのです。

    心臓は何してるか?それはポンプの役割をしており、心臓から送り出された 血液は大動脈を経由して、全身へ分配されます。各臓器(脳、肝臓、腎臓な ど)や組織、細胞へ毛細血管を介して酸素や栄養素を送り届け、各部位で消 費され出来た二酸化炭素や代謝老廃物を運搬除去し静脈を介し、全身を一周 し血液は心臓へ戻ってきます。

    一回の収縮で約80ミリリットルの血が心臓より押し出されます。一分間に約 70回 心臓は収縮してます。人間の全身の血液量は一体、幾ら位あるかご存 知?体重の8パーセントあり、50キログラムの人は約4リットルの血液が存在 します。一分以内にその全量が全身を一周します。日に直すと心臓は70(脈 拍数/分)×60(分)×24(時間)=約10万回(/日)収縮してます。心臓っ て働き者ですね!喫煙、高血圧、肥満などはその足を引っぱってます。いた わって上げて下さいね。右京医師会 中川 千明」

体温に対して二度ほど高い造影剤が血流に乗って高速に移動すると人体はそ の微妙な温度差をはっきり感じとる。人は、急激な変化には敏感だが緩慢な 変化には鈍感である。

これを聞いて「茹で蛙現象」を思い浮かべる。検索すると「ボイルド・フロッ グ」との英語情報もある。日本国内でだけ言われていることだろうと漠然と 思っていた。そうではない。

茹で蛙現象(急激な変化には敏感、緩慢な変化には鈍感)

急激に変化するものに人が気付くのは早い。しかし、ゆっくりと僅かずつ微 妙に変化してゆくものに気付くのは案外と遅い。得てして手遅れになる。雑 踏の向うにお目当ての人が居ることに自分は気付いていても、肝心の相手が こちらを見付けられない場面では思わず手を振る。動きの速いものは注意を 引く。

動物は動くものを餌とみる。動かないものは無機質な餌とならないものか既 に死に絶えた新鮮な餌ではないとみる。動くものにはとりあえず飛び掛かる 習性がある。動くものは餌になるものとして襲い掛かるように無意識のなか に組込まれている。動きの速いものには自然に注意が向く。

魚釣りには生きた餌を使う。つながれた餌では動きが少ない。それでは魚の 注意を引かない。上下に揺さぶったり投げたりする。既に死にかけている餌 が自分自身で動きまわっているように偽装する。釣り人は魚がうっかりそれ に食らいつくのを待つ。

昆虫採集とか熊や鴨とかの狩猟では獲物に気付かれないようにゆっくり近 付いて網を掛けたり鉄砲で遠くから狙い撃ちする。動くものは自分の餌になる こともあるが逆に相手の格好な餌として狙われているかもしれない。動くもの には敏感に反応する習性は動物が生き残るに欠かせない。それは人間にもしっ かり受け継がれている。

連続点灯よりは点滅する灯りの方が目立つ。これも動きの速い変化である。 私が自転車通勤を始めて気付いたことは夜間の対向自転車のライトが見えに くいことである。乗用車のヘッドランプに比べるとはるかに暗いうえに、そ の移動速度が極めて遅い。仄暗くそして動きのにぶい灯りは人間の注意を引 かない。かなり近付いてぶつかる寸前に気付き慌てて回避することがある。

相手が乗用車であれば強力なヘッドランプが路面の凹凸で揺れ、また接近速 度が速いので自転車側が見落すことはない。ぼんやり見える灯りではなく振 動しながら急速に近づく光源という急激な変化をともなうものは注意を引く。

最近、点滅するライトを点けた自転車とすれ違うことがある。これなら遠く からでも速めに気付く。対向する乗用車からも見えやすい。点滅するライト は自車の前を照して見通しをよくするには不向きである。だが対向車に早く 見つけてもらえ衝突の危険を避けられる。都会の夜道は結構明るい。前方を 照らすよりは自己の存在に早く気付いてもらう方を優先している。

毎日自転車に乗る人の中には出来合いの反射式尾灯ではなく電池式の赤色点 滅発光式の尾灯を点けて走る用意周到な人がいる。たまにのんびりと自転車 を漕ぐなら無灯火であってもそれほどの危険はない。しかし日常的に自転車 を使う人はそれなりの速さで走る。対向車に一早く発見してもらえるように 目立つ工夫をして危険を避ける。

テレビのクイズ番組に静止画写真の変化を見破らせるものがある。静止画写 真に写るもののある部分の大きさ・長さとか色などが時間を掛けてゆっくり 変化してゆく。もちろんその間は動画としてテレビ画面に流れる。回答者は どこがどう変化したかを答える。これがなかなかに難しい。

写真に写っている棒切れの長さがゆっくり長くなったりとか、白っぽい背景 の色が次第に濃い色になったりする。変化前と変化後の写真を並べればそれ らの違いは一目で分かる。それなのに変化前の写真からゆっくり変化させて 変化後の写真になってもその変化に気付かない。どこかが変化すると予告さ れて見詰めているにもかかわらず気付かない。連続してゆっくりと起こる小 さな変化には気付きにくい。

じんわり来る変化をうっかり見落してしまうことを喩える「茹で蛙」現象が ある。生物学的には誤っている。しかし、思わず「ナルホド」と納得してし まう。

「人は、急激な変化には敏感である。緩慢な変化には鈍感である」

  • 仙台の華麗なるブログ書き : ゆで蛙現象
    http://snikami.exblog.jp/1376530/
    「ゆで蛙現象」とは、カエルを水に入れてその水をがだんだん熱くしていく と、カエルはその変化に気付けず、やがて、「ゆでがえる」となり命を落と してしまう。しかし、熱いお湯に入れたカエルは、ビックリして飛び跳ねて 命が救われる。自分が置かれている環境の変化を甘受していると、その変化 のダメージが徐々に効いてきてそのうちに重大な事態に陥るということで す」

なお「ゆで蛙現象」は科学的な事実ではない。喩えとして分かりやすいだけ のことである。

  • 都市伝説10
    ビジネスマンはゆでガエルの夢をみるか(ゆでガエル現象の虚実)
    http://med-legend.com/column/urbanlegend10.html

    「実際、「ゆでガエル」現象というのは科学的事実ではないのだ。いくら変 温動物とはいえ、カエルは自分の温度環境にはとても敏感で、はじめから熱 いところにいれようが、じわじわ熱くしていこうが、危険のあるところから は必死になって逃げようとする、というのは生物学的には自明のことのよう だ。専門家からすればバカバカしくて反論する気にもならないので、素人が つかう比喩表現がそのまま一人歩きしているということに過ぎない。

    なんていっているのだが、私自身、この比喩表現をいままで胡散臭くは感じ ていたものの、インチキだと断言できる根拠はもっていなかった。たまたま 英語圏都市伝説蒐集サイトであるここの最新更新にこれが取り上げられてお り、そこで引用されている生物学者の、これがウソだという説明をよんで、 やっといままでのどっちつかず感が解消された、というわけ。(2002/12/15)」

このページからリンクされている「ここ」とは次である。「ボイルドフロッ グ」とある。この喩えは国際級と知る。

「ゆでがえる」を話題にしたページは多い。

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2008年12月13日 (土)

クロスバイクの前傾姿勢は、自転車を乗るのに実に合理的な姿勢なのである

自転車は歩道を走るもの?

「特集 自転車は究極のエコな乗り物」山武グループPR誌azbil(アズ ビル), 2008年10月号からの引用です。

(引用始まり)

ヨーロッパに比べ日本の自転車はどれだけ活用されているのだろうか。日本 の自転車保有率は一人あたり1.5台で、ドイツの1.3台を上回る。数でいえば ドイツ以上の自転車大国と言えなくもない。

しかし、日本とドイツの間には決定的な違いがある。それは自転車が歩道を 走っていることだ。日本でも法律上自転車は車道走行が原則だが、実際には 歩道を通るという認識が一般的になっている。これは一九七八年の道路交通 法改正で「自転車通行可」の標識がある歩道については自転車が走っていい ことになったためだ。

自転車が歩道を通る上での大きな問題はスピードが出せないことだ。歩道で は、歩行者への接触や妨害がないよう、必然的に走行速度を抑えなければな らなくなる。そのため自転車は近所へ行く場合はともかく、数キロメートル 離れる職場への通勤手段としては定着しなかった。そのような使用環境に合 わせて自転車自体も、低スピードで走行する、いわゆるファミリーサイクル が普及し、すっかり自転車=ファミリーサイクルとなった。日本における自 転車は、ドイツのそれとはまったく違うものとなってしまったのだ。

(引用終わり)

クロスバイクの前傾姿勢は、自転車を乗るのに実に合理的な姿勢なのである

疋田 智著「クロスバイク図解マニュアル」2008年, 株式会社大泉書店から の引用です。

(引用始まり)

クロスバイクとは「クロス・オーバーバイク」の略語であって、つまりはロー ドバイクとマウンテンバイクとの「クロスオーバー部分」、つまりいいとこ 取りをした自転車、というのが発想の原点だった。

ママチャリ以上、ロードバイク(もしくはMTB)未満。どちらかと言うと (というより、かなり)ロードバイク寄り。という辺りが、クロスバイクに乗 る人の多くの認識だと思うんだけど、まあ乗り方はいろいろだ。私もママチャ リのお手軽性、安定性、荷物運搬性能のすべてを否定しようと思っているわ けではない。自転車のジャンルには、自ずと向き不向きはあるのだ。ただ数々 の共通点、相違点の中で、絶対に「ママチャリ寄りであってはいかん」とい う項目がある。

それは「乗車姿勢」というものであります。

これが適度な前傾姿勢になっていなくては、クロスバイクのクロスバイクた る意味がなくなってしまう。というより、世界に冠たるジャパンオリジナル 自転車「ママチャリ」の一番の特徴は、重さでも、スカートガードでもなく、 実はあの直立姿勢にあるのだ。

ママチャリという自転車は「ほぼ歩道オンリーの使い方」をする、という必 然から、低速安定性が求められ、何かあったときにすぐ停車できるように設 計されている。また、お買い物用自転車という用途から、前カゴに荷物を載 せてもハンドリングにあまり影響がないように作られている。これはすなわ ちサドルを徹底的に低くし、足を地面にぺったり付くようにし、フロントに 重量がかからないようにハンドルは高めということであり、結局、乗車姿勢 は限りなく直立に近く、ということに相成った。

歩道専用車としてのママチャリの面目躍如というところだが、ところが、そ の一方で、ママチャリは「スピード」「航続距離」という、交通手段として の二つの大きな資質を失ってしまったのだ。

このような自転車は世界中のどこにもない。

翻って、たとえばヨーロッパの普通の自転車は、本書のテーマである「クロ スバイク」と、「トレッキングバイク」「ダッチバイク」の三種が主流を占 めているわけだが(お国柄によって若干の差異あり)、これらの自転車に共通 しているのは、いずれも「乗車姿勢が適度に前傾」というところだ。横から 見てみると分かる。ハンドルとサドルの高さがほぼ同じ。これが非ママチャ リのスタンダードなのだ。

この前傾姿勢、直立姿勢と何が違うかというと、一つ目に体重の分散である。 直立姿勢だと、サドルだけに体重のすべてがかかってしまう。結局、長い距 離乗っていると「おしりが痛い」ということになってしまい、長い距離が走 れない。ところが前傾姿勢だと、ハンドルにも体重を逃がすことができる。 おまけに、いろいろな局面(スピードや路面状況など)で、手と尻への体重分 散の割合が変わり、血流の確保が可能になるわけだ。これは大きい。

もう一つ、前傾姿勢のよさは、脚への力の入れやすさの違いだ。あらゆるス ポーツを考えてみても分かるが、直立姿勢で力を出す競技というのはほぼな いに等しい。人間のカラダは適度な前傾、つまりファイティングポーズ(?) をとることで、最大の力を発揮できるようにできているのだ。だから、スポー ツ自転車はスピードが出るし、ママチャリはスピードが出ない。いや、そも そもママチャリは「スピードが出ないように」作られているのだった。第一、 歩道上を前傾姿勢で暴走されたんじゃ危なくて仕方がないよ。

ということで、しばらくクロスバイクに乗った後、ママチャリに乗ってみる といい。

ものすごく違和感があるぞう。脚に力が入らないし、なんだか手に力がかか らないことが気持ちが悪い。おまけに重い。なんだか後ろに引っ張られてい るような感じ、ありもしない坂を上っているような感じが、非常にもどかし い。

多くの自転車乗りたちは、そこから「ママチャリへの懐疑」を感じ始めるの だが、本書を手にした人々などは、まさにそこを経由してやってきたんだろ うと思う。あらためまして、ようこそクロスバイク・ワールドへ。

(引用終わり)

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2008年12月 5日 (金)

ハクキンカイロ万歳日記

ハクキンカイロ万歳日記

その昔、中学生の頃に女生徒がカイロを持っているのを見た記憶がある。懐 炉の中には、白っぽい円筒形(紙巻タバコのかたち)の紙包みが、多分二本セッ トされ、その中に黒っぽい懐炉灰が入っていたようである。マッチで火を点 けると炎を出さないで線香のようにゆっくりと煙なしで燃えて熱を出すとい うイメージである。

それ以来五十九歳に至る現在までに「カイロ」とは縁がない。身近に使って いる人はいないし、何よりも「カイロなんてジジくさい」という思いが強い。 さらに瀬戸内海沿いの温暖な土地で、積雪なんてのは一年に一回あるかどう かという所に住んでいる者には「カイロ」を使う発想がない。寒い戸外での 仕事で捨て式のカイロをポケットに入れることはあった。使い捨て式は発熱 力が弱い気がする。そして団塊の世代の私には、使い捨ては「勿体ない」と いう思いがある。しかし、歳をとると寒さに弱くなる。ついにカイロを使う ことになる。

田園地帯での寒い時期における自宅での葬式には、葬儀社が会葬者に使い捨 て式カイロを配るサービスをする。自宅葬では、出棺を見届ける一般会葬者者が戸 外で待機する。その間の寒さ対策としてのサービスである。ストーブを用意 したうえで個人にもカイロを配る丁寧である。これはよいアイデアですね。

五十六歳の七月二十一日に急性心筋梗塞で緊急カテーテル手術を受ける。そ れから五十九歳の八月までは殆ど運動することなしに過ぎる。「歩く」こと を随分と勧められるが実行に至らない。一番の問題は歩く時間的な余裕そし て気分的にも余裕がないことにある。少し寒い朝には指先がしびれるような 違和感を感じるようになる。ようするに全身の血の巡りが悪い。

そこで思い付いたのが自転車に乗ることである。主に脚力を鍛えることにな ろうが、その副産物として全身の血行をよくする効果があるはずである。有 酸素運動として体質改善に著効があるに違いない。自転車通勤を始めてから 次の本にめぐりあい「我が意を得たり」と参考にする。

  • 山本ケイイチ著「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」2008年, 幻冬舎 新書087, 株式会社幻冬舎

自転車旅行などはしたことがないが、近場での自転車乗り履歴は長い。中学・ 高校は自転車通学である。交代勤務の時代はレジャーとして週に一、二度は 一、二時間程度の自転車コギをしている。自転車に乗ることが楽しい人種で あるから自転車コギは苦にならない。

普通勤務になってからは、土曜・日曜しか空き時間がない。自転車に乗るこ とがなくなる。もうこうなったら通勤時間を自転車コギに当てるしかない。 一念発起して五十九歳の八月から自転車通勤を始める。片道約十二キロメー トル五十分間の運動になる。始めてからは体調がよくなり、メタボ(メタボ リックシンドローム)からも離れつつあると思う。

秋から冬になると自転車通勤の寒さ対策を考える。三十分も自転車を漕ぐな ら身体は暖まる。もんだいはその出だしである。暖かい室内から寒風ふきす さぶ屋外に出てゆくには勇気がいる。寒い戸外に出てゆく後押しとして、暖 かさのあるカイロを身に付けておく。そうすれば億劫感に勝てる。

ハクキンカイロを知ったのは、インターネット上の次の記事による。「自転 車ツーキニスト」の疋田 智(ひきた さとし)氏のページである。自転車通勤 での冬場の新兵器として紹介している。

早速、近くのホームセンターとか大衆薬局でハクキンカイロを探すが見つか らない。使い捨て式カイロはいっぱいある。インターネット検索で販売店は 少ないことが分かる。製造元直接の通販が一番確実そうなのでインターネット で注文する。

届いたハクキンカイロをセットする。暖かいというよりは熱いくらいの発熱 力がある。使い捨て式のカイロよりは、はるかに頼もしい。ストーブの効き が悪い室内でもツヨイ味方になる。こんなによいものがあったのかと狂喜乱 舞する(笑)今日この頃である。もう二十四時間、手放せないなと思う。

私が小学生の頃の暖房といえば火鉢しかない。部屋全体を暖める石油ストー ブが我が家にはなかった。火鉢の火に手の平をかざすだけで身体全体が暖まる気がした し、実際に暖まるものである。手の平で暖められた血流が全身を巡ることで 体温が上がる。手の平を熱交換器として火鉢の火力を体内に取り込むわけで ある。布団で眠るときに足元に置く湯タンポとかアンカは、手の平に代えて アシのヒラを暖める。それには火鉢での手あぶりと同じ効果がある。寒風にさらさ れていても身体の何処かを暖めると寒さ感がやわらぐ。持ち運べる暖炉とし ての「懐炉」ほど便利・快適なものはない。

私は暖かい地方に住んでいるからこそ、カイロは年寄りのモノと感じてきた と思う。雪にとざされる所なら、年寄り専用ではない気がする。オイルライ ターのジッポーからは「ハンディーウォーマー」という名前で販売されている。 「ハクキンカイロ」も「ハンディーウォーマー」もカタカナ表記だが「カイロ」 は「懐炉」と直感する。「ハンディーウォーマー」は一瞥で英語と知れる。こ れなら若者ウケしそうである。実際、スキーヤーとか登山者が使っているの ではなかろうか。全身を暖めることが不可能な環境のもとで体力運動をしな いオートバイ乗りには不可欠という気がする

ハクキンカイロ本家サイトです。

  • ハクキン/ハクキンカイロ
    http://www.hakukin.co.jp/top/
    「ハクキンカイロはスキーや登山のアウトドアを始め、バイクのツーリング や屋外での仕事の多い方を寒さから守る強い味方です。また女性に多い冷え 性などにも効果的です。」

ハクキンカイロ株式会社ホームページからの引用です。

(引用始まり)

ハクキンカイロは1923年創業者的場仁市によって発明されました

彼は、白金(プラチナ)の触媒作用による酸化反応熱原理を発熱器に応用す る特許を取得し、これの実用化、製品化のため長年に亘って研究実験に取り 組み、寝食を忘れて熱中没頭し遂に手作りでその原型を完成し、これを白金 懐炉(ハクキンカイロ)と命名したのがはじまりです。

以来81年、常に改良、工夫を加えながらハクキンカイロの製造販売に携わっ て参りました。ハクキンカイロに託した私たちの情熱は、今や医療の分野を 越えてレジャーにスポーツに幅広い方面において「身も心も暖める商品」と して開花させることができました。

健康は、人が生きて行く上でかけがえのないものです。

私たちの事業は、創業当時から人々の健康を願って文字どおり暖かさをお届 けすることからスタートいたしました。人々がいつまでも健康で暮らせるこ と、日々の暮しに明るい笑顔が絶えないこと。そしてよりすばらしい生活を エンジョイできること、私たちの事業も同じ方向を見つめていきたいと思い ます。ハクキンは、これからも健康と笑顔のために在り続けたいと考えます。

カイロの優しい暖かさは白金触媒技術によるものです。大正時代においては 大変な画期的技術であったわけですが、現在のハイテク時代においても、結 構先端を行く技術なのです。

「懐中懐炉」がカイロ(懐炉)の語源ですが、ハクキンカイロの発熱原理で ある白金触媒による酸化反応には、本来高温になるべき熱化学反応を低温に 抑え、さらに長時間反応を持続させることが可能であるなど、「懐中懐炉」 実現の理想的な特性を垣間見ることができるのでした。その点にいち早く着 目した当社は、当時としては画期的な商品「ハクキンカイロ」を世に送り出 したのです。

ハクキンカイロの誕生からすでに81年の歳月を経、空前のロングセラー商品 は今もますます世界の人々の健康を守るために活躍しています。特に環境へ の関心が高まりつつある今日、その経済性、耐久性、クリーン性が評価され、 環境にやさしい商品として根強い人気を誇っています。

実際、白金触媒は自動車の排ガス浄化システムや応用化学プラントでの使用 に代表されるように、現代の先端分野(特に環境対策)に応用されるハイテ ク技術なのです。ハクキンカイロは、一歩も二歩も進んでいたといえるかも しれません。

(引用終わり)

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